2020年10月20日(火) 18:02
▲自身も三冠に挑んだ経験のあるミルコ騎手が当時を振り返る (C)netkeiba.com
コントレイルが無敗の三冠馬となるのか、大注目の今週末の菊花賞。ミルコ騎手は過去何度も、ライバル陣営としてコントレイルと戦ってきました。間近で見てきたミルコ騎手が驚いた、コントレイルの姿とは?
また“三冠”は、挑むジョッキーにとっても大きなプレッシャー。かつてネオユニヴァースで同じく三冠に挑んだ経験を持つミルコ騎手が、当時のヒリヒリする精神状態を振り返ります。
(取材・文=森カオル)
ミルコ 3歳牡馬全体のレベルはまだわからないけれど、コントレイルはいつも余裕がありますね。だから負けないし、やっぱり強いです。体がすごくいいし、バランスもとてもいい。
460キロくらいだっけ? 最近は500キロ以上の馬が増えてますけど、“競走馬”ということを考えたら、すごくいいサイズだと僕は思います。それは間違いない。大きい馬も、乗っていると気持ちがいいけどね。ちょっとぶつかっても全然問題ないし(笑)。
──コントレイルのお父さんであるディープインパクトも、440キロ台とコンパクトな馬でしたね。
ミルコ そうです。小柄で能力がある馬は動きが速いし、なにかがあってもすぐに切り替えることができます。神戸新聞杯を見ても、まずはスタートが上手いし、自分が行きたいところに行ってる感じ。
──1枠2番からのスタートで、道中は包まれるシーンもありましたが、まったく動じることなく直線で突き抜けてきました。
ミルコ 僕、後ろから見ていたけど(9着マンオブスピリット)、道中も全然平気な感じだった。
──コントレイルのレースぶりを近くで見ていて、難しそうだなと思うところはありますか?
ミルコ いや、全然ない。さっきも言ったけど、スタートが上手だし、賢いもん。返し馬もおとなしくて、競馬でも焦らないし。輪乗りのときに見ていても、コントレイルは全然汗が出てないの。すごくクールです。
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ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。
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