2020年10月26日(月) 18:02
▲復帰か引退か…松岡騎手ならではの人生観に迫る! (撮影:下野雄規)
男気あふれる松岡正海騎手が、8カ月ぶりにターフへと戻ってきました。2月8日の東京6Rで落馬し、左大腿骨骨折で長期休養。しかも、復帰への道のりは険しく、再手術も受けました。場合によっては復帰をしてもなお、再々手術の可能性もあるそうです。
それでもこのタイミングで復帰したのは、ひとえにウインブライトとともに天皇賞・秋に挑むため。騎手を続けるにしても、引退を選ぶにしても、いま目の前のことに真っすぐ取り組む! インタビューの前編では、松岡騎手ならではの人生観に迫ります。
(取材・文=不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で行いました。
──松岡さん、お帰りなさい! 2月の落馬負傷からおよそ8カ月、まずは今のお気持ちを聞かせてください。
松岡 ウインブライトに対して責任を果たしたい一心で戻ってきたので、あんまり僕自身の感慨みたいなものはないですね。あくまでウインブライトに合わせての復帰なので。
──ウインブライトに合わせて…というのは、ひとつの目標でもあった?
松岡 目標というか、あの馬に対しては「乗らなくちゃいけない」という思いがあります。僕の集大成ですからね、「僕しかいないでしょ!」という気持ちです。自分の態勢としては、決して万全とは言えないんですけど。
▲24日の東京1Rで約8カ月ぶりにターフへと戻ってきた松岡騎手 (撮影:下野雄規)
──今回のケガは左大腿骨の骨折。大腿骨といえば、すごく太い骨ですよね。ここまでの経過と現在の状態は?
松岡 最初に手術した段階で、骨のくっつきが悪かったんです。で、5月の下旬にもう一度手術をやり直しまして。今回復帰ということにはなったんですけど、正直、まだ完全ではないので、年末に3回目の手術をするかも…という状態です。・・・
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