季節さえも“速足”

2021年04月03日(土) 12:00

今年は今までにないパターン

 もう4月。しかも、東京の桜はもうほとんど散ってしまいました。時の流れの速さは言うまでもないのですが、季節さえも年を追うごとに“速足”になっているようで・・・。

 スマホにため込んでいる写真を見返していたら、5年前の2016年は4月1日に我が家近辺で満開の桜を撮影していました。今年はそれより1週間、ことによると10日くらい、桜の季節が早まってしまったようです。

 来週11日には桜花賞を迎えますが、このまま季節の“早送り”が進むと、近い将来、その開催日よりかなり前に桜が散ってしまうようになるかもしれません。5月最終週にほぼ定着している日本ダービーも、梅雨真っ最中の開催になるのかも。そこまで行くと、動物の生理=馬の繁殖時期にも影響が出るのでは、とも思ってしまいます。

 さて、今週は大阪杯。今回はコントレイル、サリオス、グランアレグリア、レイパパレの争いになりそうですよね?

 GI昇格後の4回のレースでは、金鯱賞、中山記念、京都記念でソコソコの着順に来ていた馬が好走していましたが、今年はそれに当てはまる馬は見当たりません。強いてあげればワグネリアンなんでしょうけど・・・。

 一方で、前走が前年のマイルチャンピオンシップかジャパンカップだった馬やチャレンジカップだった馬の好走例もないので、先の4頭で決まりと言い切れない面もあります。

 でもそうなると、今年は今までにないパターンで決まると覚悟しちゃえばいいでしょう?ならばやっぱり、先の4頭でいいのかな、と思っている次第です。

 あとは、過去4回の勝ち馬がすべて500kgを超える馬体重だったことと、1600メートルまでのレースしか経験していない馬は1〜3着に来たことがない、というのをどう考えるか?

 両方を当てはめれば(つまり、ここだけはデータがモノを言うと考えれば)、頭をサリオスにして馬券を買えばいいんでしょうねぇ。

 でも、小心者の私にはそんな度胸がないので、4頭のボックスを買っちゃうかも(そうしたら4頭以外の馬が絡んできたりして!)。

 さてさて、ここ数日、競馬に関するいろいろなニュースが伝えられました。

◎令和2年度の地方競馬の馬券売上が29年ぶりに9000億円を超えた(今年度は1兆円超えを!)

◎「地方競馬アンバサダープロジェクト」なるものが始まった(50人のアンバサダーの中に私は選ばれませんでした・笑泣)

◎イギリスで1頭立て(単走)のレースがあった(3頭立てのレースを見た覚えはありますが)

◎笠松競馬の“事件”で第三者委員会が調査報告書を発表した(早いこと“ウミ”を出し切って競馬が再開されますように)

 などなどです。

 また、楽天競馬が「ばんえいアワード2020」の投票を受付中。昨年度のベストホース、ベストジョッキーを選んでぜひ投票して下さい。7日(水)が締切ですのでお早めに!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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