2021年04月13日(火) 18:00
14日(水)、いよいよ今シーズンのホッカイドウ競馬が開幕する。岩手や金沢にも冬期休催期間があるが、ホッカイドウ競馬はその期間も長く、新たにデビューする2歳戦が大きな注目となるだけに、新たなシーズンが始まるという雰囲気は、ほかの競馬場とは比べ物にならない。
今年もその初日から、JRA認定フレッシュチャレンジ競走が組まれ、注目馬が出走してくる。
まずは新種牡馬コパノリッキー産駒のラブミードール(牝、角川秀樹厩舎)だ。母ハニーパイも2012年のエーデルワイス賞を制しているなど注目の血統だ。能力検査では初日(3月11日)の第1レースに登場し、50秒2という好タイムをマークした。「能検は余裕をもたせた走りだった」(角川調教師)というから、相当な素質馬であることは間違いなさそう。
同じく新種牡馬ロゴタイプ産駒のエイレーネ(牝、小野望厩舎)は、3月18日の能力検査で、その日2番目となる50秒4の好タイムをマークした。
キューチャン(牝、角川秀樹厩舎)は、父がラブミーチャンの半弟ダブルスター。この世代が2世代目の産駒で、初年度産駒だった現3歳世代は11頭が血統登録され3頭が勝ち馬となっている。今年の2歳馬は8頭が血統登録された。
さて、ダート戦線では昨年あたりから今年にかけて種牡馬の世代交代が進んでいる。
2009〜20年の12年間で中央+地方のダート種牡馬リーディングで1位5回、2位7回だったゴールドアリュールに、昨年までで地方種牡馬リーディングで7回トップに立ち、中央+地方のダートでも昨年初めてトップに立ったサウスヴィグラスは、ともに現3歳世代が最後の産駒。また、芝の種牡馬としてもトップを争ってきたキングカメハメハはダートでも中央+地方のリーディングでこれまで4回、クロフネも同じく2回トップに立ったが、ともに今年の2歳がラストクロップとなる。
一方、今年の新種牡馬として注目となるのが、前述のコパノリッキーだ。産駒の血統登録数138は、今年の新種牡馬で最多。ホッカイドウ競馬の4月8日までに行われた能力検査でも17頭が合格している。また、日本のダートで活躍した新種牡馬では、ラニの産駒も84頭が血統登録され、ホッカイドウ競馬の能力検査ではここまで14頭が合格している。
また現3歳世代が初産駒だったホッコータルマエの産駒では、すでに2頭が地方重賞を勝ち、中央のレディバグはJpnIIの兵庫ジュニアグランプリで2着に入った。
ここ10年ほど、ダートの種牡馬リーディングでトップを争ってきたゴールドアリュール、サウスヴィグラス、キングカメハメハ、クロフネらが相次いで死亡。それらに変わって今後のダート戦線ではどの種牡馬が覇権を握るのか、注目となりそうだ。
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斎藤修
1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。
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