【皐月賞】衆目一致のダービー候補が誕生

2021年04月19日(月) 18:00

エフフォーリア1強ならダービーに牝馬出走の可能性も

重賞レース回顧

無敗で皐月賞を制覇したエフフォーリア(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 エフフォーリア(父エピファネイア)が、前後半「60秒3-60秒3」=2分00秒6の決着になった稍重の皐月賞を正攻法で流れに乗り、3馬身差の圧勝を決めた。

 渋馬場を気にする馬には苦しい芝コンディションではあったが、紛れのない総合力が問われたレースと考えるなら、これは決定的な差だった可能性がある。

 グレード制が敷かれた1984年以降、無敗(4戦4勝、あるいは5戦5勝)で皐月賞を制した馬は、1984年のシンボリルドルフから、2020年のコントレイルまで過去「8頭」。無敗の3冠馬の1984年シンボリルドルフ、2005年ディープインパクト、2020年コントレイルの3頭は当然この中に入り、4戦4勝のまま引退した2001年アグネスタキオンと、2019年のサートゥルナーリア以外の6頭はすべて「2冠馬か、3冠馬」になっている。

 その1984年以降、皐月賞を「3馬身差以上」で勝ったのは、1985年ミホシンザン、1994年ナリタブライアン、2011年オルフェーヴルの3頭だけ。ミホシンザンは3冠を「1着、不出走、1着」。ナリタブライアンは「1着、1着、1着」。オルフェーヴルも「1着、1着、1着」。皐月賞を3馬身差以上で勝った3頭は、決して無敗馬ではないが、出走したクラシック3冠で負けた記録がない。

 皐月賞を制した横山武史騎手(22)は、父の横山典弘騎手(クラシック5勝)、祖父の横山富雄騎手(クラシック2勝)に続き、史上初の「父子3代」連続のクラシックジョッキーとなった。ビッグレースでは・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す