【安田記念予想】例年とはまったく異なる馬場状態へと変化した東京芝

2021年06月01日(火) 18:00

馬場虎太郎

今年のダービーでは上がり1位を出した馬が上位を独占(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

馬場虎太郎が勝負レース予想をウマい馬券にて公開!殿堂入り予想家として安田記念で渾身の印を打つ!こちらからご覧いただけます

 東京芝は先週からCコース替わり。週中降雨もあったが、良好な天候で絶好の路盤と水捌け。軽く、走りやすい馬場コンディション。開催は進んでいるが、開幕当初よりも芝の生育があって傷みはほぼないため、馬場と路盤の状態を総合すると今春開催のなかで最も良かった。

 例年、Cコースになるタイミングでは内有利・先行有利になりやすい。しかし、今年は差しが決まり、外も伸びる。先週土曜の東京芝では3着内に好走した15頭のうち最初のコーナーを5番手以内で通過していたのは未勝利戦の2頭のみ。

 この傾向が意識されてか、日曜にはペースや馬群の隊列がイレギュラーになった。それでも常識的なペースに収まった1800m以下の多頭数(14頭立て以上)で行われた2レースでは、最初のコーナーを4番手以内で通過した馬が1頭も3着内に好走していない。二桁位置取りから上がり1位だった馬がどちらのレースでも連対した。

 また、先週土日を通じて3着内に好走した33頭のうち22頭、勝ち馬11頭のうち9頭が5枠より外。6番人気以下で3着内に好走した馬に関しても、10頭のうち7頭が5枠より外だった。

 軽く、走りやすい馬場コンディションにより道中の追走負荷がかからず、末脚の要求度が高い馬場。内を通るアドバンテージがなく、内枠や道中内で窮屈になりながらのレース運びになった馬が本来のパフォーマンスを発揮できないケースも多々みられた。

 外めをスムーズに運んで直線でも脚を伸ばすのがベスト。

 先週のメインレース、ダービーも例年の傾向であれば内を通る馬、先行が恵まれやすいレース。しかし、今年は上がり1位を出した馬が1〜3着を独占。断然人気で2着だったエフフォーリア以外は二桁馬番の外枠が掲示板を占めた。

 例年とは全く異なる馬場状況になっていて、過去の傾向は全く参考にならない。

 これからの東京は、この馬場状況がスタンダードになっていく可能性も十分にある。過去の同時期の馬場傾向は当てはまらない、新時代の馬場に変わった。と意識してもいいのではないか?

 今週の安田記念でも過去の傾向は度外視。末脚のしっかりしたタイプ、そのなかでも外枠から狙いたい。・・・

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馬場虎太郎

トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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