2021年06月06日(日) 18:00
今年は札幌開幕週の芝1200で行われる函館スプリントS。ちなみに昨年の札幌競馬の開幕週において、芝1200戦は5鞍組まれており、勝ち馬の通過順は2-2、2-2、5-5、4-3、1-1、6-6だからイメージほど先行有利でもなかった。
一昨年の2週目に行われたオープン特別UHB賞の勝ち時計が1:07.9だったから、やはり1分7秒台の高速決着を想定しておくべきか。ライトオンキュー、ダノンスマッシュ、エイティーンガールと、ネヴァーベンドの血を引く馬が活躍しているのは洋芝1200らしい。(解説:望田潤)
カレンモエ
スプリングソングやカレンカカの姪。母カレンチャンは高松宮記念とスプリンターズSに勝った最優秀短距離馬で、12年スプリンターズSはロードカナロアの2着だった。そのライバル同士の配合で、カナロア産駒は母系にフレンチデピュティ〜クロフネの血が入ると短距離やダートに振れやすいので、狙いどおりのパワースプリンターに出た印象。母は洋芝1200で3戦3勝(重賞2勝)だし、ネヴァーベンドのクロスも持つのでここは母娘制覇を狙う。
距離◎ スピード◎ 底力◎ コース◎
ギルデッドミラー
母タイタンクイーンは優秀な繁殖で、サンタイネスS(米G2・ダ6.5F)のレネーズタイタン、スカイラヴィルS(米G3・ダ6F)のファッションアラート、日本に輸入されてからもストロングタイタンとミラアイトーンを産んでいる。母父ティズナウは北米年度代表馬でコントレイルの母母父。ノーザンテーストとダンジグが強いマイラーっぽい体型だが、阪神牝馬Sは超スローでなだめながら追走。1200だと折り合いは楽な反面少し忙しいかも。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
コントラチェック
名繁殖リッチダンサーの娘で、スタッブズアート(英2000ギニー3着)、ムーンクエイク、バウンスシャッセの妹。母系にフェアリーキングの血を引くディープ牝駒はハープスターやジュールポレールなど非常によく走る。抜いて走れればフラワーCを逃げ切ることもできるが、最近はマイル戦でも折り合いが難しくなってきて、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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