2021年07月04日(日) 18:00
近2年は雨で渋った馬場(20年=重、19年=稍重と)で行われ、クレッシェンドラヴ(父ステイゴールド)、ミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)、ヴァンケドミンゴ(父ルーラーシップ)、ロードヴァンドール(父ダイワメジャー)と、ノーザンテーストの血を引く馬の好走が目立っている。いっぽう16年と17年は良で1分58秒前半の高速決着だったが、ゼーヴィント(ラジオNIKKEI賞)にアルバートドック(小倉大賞典)と、コーナー4つの1800重賞の勝ち馬が制している点に留意。福島芝2000は高速決着だと、1800寄りの適性が要求されるコースといえるだろう。(解説:望田潤)
ヴァンケドミンゴ
サンリヴァルの全弟で、ヴェルデグリーンのイトコで、母母ウメノファイバーはオークス馬。ルーラーシップ×アグネスタキオンはフェアリーポルカと同じ。福島芝2000は昨年の七夕賞が3着、福島記念が2着で、計[2-1-1-0]とオール好走。配合どおりナスペリオン的な体質とストライドで走るが、瞬間的な速い脚がないので、福島2000特有の上がりのかかる平均ペースが捲り差しやすいということか。得意の舞台で変わり身がありそうだ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
クラージュゲリエ
プロフェットの半弟で、母母ビスクドールはトゥザヴィクトリーの全妹。本馬は父がキングカメハメハなので、同父・同牝系のトゥザワールドやトゥザグローリーなどと3/4同血の関係になる。ヌレイエフ4×4にミスプロとロベルトが絡むので機動力とパワーに長けた血統だが、伸びのある体型でナスペリオン的斬れも兼備し、コースや馬場はわりと不問なタイプ。戦績どおり弱点が少なく、どこでも好走する中距離馬だ。福島でも動けるだろう。
クレッシェンドラヴ
ダンスデザインS(愛G3・芝9F)3着アライヴアライヴオーの半弟で、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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ヴァンケドミンゴ、七夕賞1週前追い切り速報/栗東トレセンニュース
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