2021年07月21日(水) 18:03
▲和生騎手が競馬で大事にしていることとは (撮影:山中博喜)
キャリアハイをマークし、今まさに勢いに乗っている横山和生騎手をお迎えしての対談。
第3回目となる今回はブレイクまでの過程をさらに深堀りしていきます。葛藤もありながら「自分のなかで納得できる騎乗が増えてきた」という和生騎手…“乗り方”に焦点を当てつつ、競馬への思いに迫ります。
(取材・構成=不破由妃子)
──3回目となる今回は、和生さんのブレイクの過程にさらに迫っていきたいと思います。一年前の対談で、「2019年の夏あたりから、自分のやりたいことと気持ちが噛み合ってきた」とお話しされていましたが、そこに辿り着くまでには、どういった葛藤があったのですか?
和生 少し前までは、その馬に対して自分が乗って感じたことと、レース前に聞いた話や指示内容が噛み合わないことが多くて、乗り終わったあとに後悔することがけっこうあったんです。そういうときに、「馬はちゃんとお前に話をして、お前もそれを聞いてあげたのに、結果的にその馬の話を無視したな」って父によく言われました。
佑介 ノリさんらしい指摘だね。
和生 そうですね。でも、なかなかチャンスをもらえなかったこともあって、指示とは違う乗り方をしてクビになるのが怖かったところもありました。でも、いつからか馬のリズムと僕のイメージを大事に乗るようになって、そうしたらちょっと結果もついてくるようになって。
もちろん、全部が全部、自分の感覚が正解だったとは思いませんが、自分のなかで納得できる騎乗が増えてきたんですよね。そういう競馬を見て、依頼をくださる方が最近は増えてきたなという実感はあります。
──最近、四位調教師とお話しする機会があって、「今年の和生がなんで調子いいのかわかる?」って聞かれたんです。私が言い淀んでいたら、「昔の和生は考えすぎていたけど、今の和生は考える前に体が動いている。だからあれだけ勝つんだよ」とおっしゃっていて。・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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