2021年09月05日(日) 18:01
▲イギリス・フランスへ遠征する団野騎手、その胸の内に迫ります (撮影:小金井邦祥)
いま旬を迎えている若手騎手の一人、デビュー3年目の団野大成騎手が、明日からイギリスとフランスに遠征します(9月6日〜10月18日)。近年、海外に武者修行に出かける若手騎手が増えましたが、団野騎手は現地でのレース騎乗はできないかもしれない中で、遠征を決断しました。
8月を終えた時点で今年の騎乗数トップの団野騎手が、日本でのお手馬を手放してまでなぜ、いまヨーロッパに行くのか。自厩舎のクロノジェネシスの凱旋門賞出走にも間接的に携わる予定の渡航を前に、現在の心境を伺いました。
(取材・構成=大恵陽子)
※このインタビューは電話取材で行いました
――まずは今回の海外遠征の概要から教えてください。
団野 札幌の夏競馬が終わった翌日の9月6日からイギリスに行き、10月18日までロジャー・ヴァリアン調教師のところでお世話になる予定です。凱旋門賞には自厩舎のクロノジェネシスが出走する予定なので、調教を手伝わせてもらうのと、レースを現地観戦する予定です。
――凱旋門賞の何週間か前にフランスに渡ってクロノジェネシスの調教に騎乗する形でしょうか?
団野 クロノジェネシスが来る日に合わせてイギリスから行くことになると思います。まだハッキリとは聞いていないですけど、帯同馬がいるので僕はたぶんそちらの調教に乗ると思います。
――間接的にクロノジェネシスの遠征をサポートすることになるんですね。今回なぜイギリスに遠征しようと思ったのですか?
団野 クロノジェネシスが宝塚記念を勝った日に斉藤崇史先生に、「もしよかったら、凱旋門賞を見に行きたいです」と伝えました。
最初は調教から携わって、と思っていたんですけど、斉藤先生が「それだと、ただの観光みたいになるんじゃないか」とおっしゃって、急ピッチではあったんですけど準備を進めました。
――凱旋門賞が行われるフランスで勉強するパターンもあったと思いますが、イギリスを選んだ理由は?・・・
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