【朝日杯FS】ドウデュースの“最後の頑張り”に繋がった武豊騎手のエスコート

2021年12月21日(火) 18:00

哲三の眼

今年の2歳マイル王はドウデュース(C)netkeiba.com

朝日杯フューチュリティステークスはドウデュースが勝利!無傷の3連勝でGI制覇を決めました。鞍上の武豊騎手も、22回目の挑戦でついに朝日杯を制しJRA・GI完全制覇へ王手をかけました。 今回の勝利のカギは、武豊騎手のロスのない騎乗にあったと哲三氏。馬の最後の頑張りに繋がるエスコートとは?

(構成=赤見千尋)

“余分”がまったくない武豊騎手の騎乗

 朝日杯フューチュリティステークスは3番人気だったドウデュースが接戦を制しました。(武)豊さんはさすがの騎乗で、完璧に流れに乗っていましたね。

 位置取り、進路取り、というところをしっかり取り切ったというよりも、自然とそういういいポジションに行くように持っていったというイメージです。ポジションを取りにいって抑える操作、スピードダウンをする時の操作がレースの中でのロスに繋がるわけですが、豊さんはそういうロスがなく、余分に思えることをまったくしなかったからこそ、最後の我慢比べで馬が頑張ってくれたのではないかと。

 我慢強さ、最後の頑張りというのは、馬自身が頑張ってくれるということも大きいですが、ロスなくエスコートしたからこそ最後の頑張りに繋がっていくということも大きいと思っていて。ゴール前にドウデュースが我慢強く走れたのは、豊さんのエスコートがあってこそだったと思います。

哲三の眼

「ロスなくエスコートしたからこそ最後の頑張りに繋がっていく」(C)netkeiba.com

 僕の見た目のドウデュースの印象は、スピードもあるけれど力強さも兼ね備えていて、どちらかというとスパッとキレるタイプではないのでは? と感じていました。そういう馬の特徴をしっかり出し切ったところもさすがだなと。

 このレースだけはなぜか勝っていなかった中で、22回目の挑戦で勝利したわけですが、あと1つ、ホープフルステークスを勝てばコンプリートというところまで来ましたから、ぜひ全制覇を達成して欲しいですね。

 2着だったセリフォスは好位置から競馬が出来ていましたし、3着ダノンスコーピオンもいい競馬をしていました。4着だったアルナシームは前走掛かっていましたから、難しい中で(池添)謙君が上手くエスコートしていましたね。まだ2歳の馬たちですから、また来年どんなレースを見せてくれるか楽しみです。

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佐藤哲三

1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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