【岩田望来×藤岡佑介】第3回「“騎手・岩田康誠”の素顔 今の勝負強さは弱さを乗り越えた結果」

2022年02月02日(水) 18:02

with 佑

▲望来騎手の目に映る“騎手・岩田康誠”の素顔とは (撮影:桂伸也)

岩田望来騎手をゲストにお迎えしての対談。第3回目の今回は、父であり、騎手の大先輩である、岩田康誠騎手について。

ダイナミックな騎乗、“何か”をやってくれそうな期待感…個性的で魅力ある岩田康誠騎手ですが、望来騎手の目にはどう映っているのでしょうか。「自分がデビューしてみて、改めてそのすごさがわかります」――望来騎手の胸中に迫ります。

(取材・構成=不破由妃子)

父譲り!?「望来も狭いところを突いてくるもんなぁ」

佑介 子供の頃、岩田さんは厳しいお父さんだったの?

望来 いえ、母親のほうが厳しかったです。兄の幼稚園時代の写真で知ったんですけど、園田にいた頃の父は、幼稚園の行事でヒーロー役をやったり、親子競技にも積極的に参加してくれていたみたいです。中央に入ってからは、そういう機会はほとんどありませんでしたけどね。

佑介 土日は絶対に競馬だもんね。

望来 そうですね。でも、小学生の頃、夏休みは北海道に連れて行ってくれて、一緒に滞在していましたよ。それはすごくいい思い出です。

──家でも競馬の話はしていたんですか?

望来 ほとんどしなかったです。大きいレースを勝ったときも、「おめでとう」「ありがとう」で終わり(笑)。競馬場での父は、勝ったときにゴール前で感情を爆発させるじゃないですか。そこで出し切るのか、家に帰ってきたときの父はすでに燃え尽きているというか、完全にオフの状態でしたね。・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

「with 佑」とは

JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

藤岡佑介

1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

関連情報

新着コラム

コラムを探す