【菊花賞】松山弘平騎手「自分で勝ちに行く競馬を」骨折を乗り越え感じた成長を信じ、ガイアフォースと最後の一冠を狙う

アプリ限定 2022年10月19日(水) 18:02

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▲デビューから手綱を取り続ける松山弘平騎手にガイアフォースの強みを伺う(撮影:下野雄規)

菊花賞の前哨戦、セントライト記念で見事勝利したガイアフォース。鞍上の松山弘平騎手は同馬のデビューから5戦全てで手綱を取り、その成長を側で感じてきました。

新馬戦から高いポテンシャルを感じていたとのことですが、その直後に骨折が判明し復帰したのは半年後の3月、春のクラシックへの出走は叶いませんでした。しかし復帰後から大きな成長を感じていたとのことで、一気に重賞馬まで駆け上がり、遂にクラシック最終戦へ駒を進めます。

大舞台へ挑めなかった春の雪辱を果たすべく、相棒との最後の一冠へ意気込みを語ります。

(取材・構成=不破由妃子)

松山騎手がイメージする“勝つための競馬”

──セントライト記念で春の既存勢力を封じ込めたガイアフォースですが、デビュー5戦目とは思えない成熟したレースぶりでした。ずっと手綱を取っている松山騎手は、どんな手応えを持って臨まれましたか?

松山 前走をレコードで勝っていましたし、小倉の馬場と中山の馬場はまたちょっと違いはありますけど、比較的馬場状態も良かったですし、力を出せるんじゃないかなと思っていました。

──レースは、好スタートからゆっくりと中団の外目を取りにいきましたね。

松山 もともとスタートが速い馬なんですけど、前走もしっかり決まりましたし、枠順もよく、2番手の人気馬(アスクビクターモア)を見ながら進むことができて。目標にする形で競馬ができたのはよかったです。あとは、(初の2200mという)距離もありましたし、しっかりと折り合いをつけて。切れるというより、長くいい脚を使えるタイプなので、勝負どころで早めに動いて、目標を捕まえに行くという競馬をしました。

──4コーナーでムチを入れたのは、決して手応えが悪くなったわけではなく、「勝負に行くぞ!」というゴーサインだったのですね。

松山 そうですね。相手ももう絞っていましたし、早く捕らえに行ったほうがいいかなと。長くいい脚を使えるという強みを生かすために、早めにスパートしましたね。

──直線では、アスクビクターモアとの激しい追い比べに。一旦前に出られたところから差し返したように見えたのですが。

松山 それね、よく言われるんですけど、カメラワークの都合でそう見えただけだと思うんですよね。

── 実際は一度も前に出られていない?

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