「あんなコメント、僕には出されへん」同世代・柴田善臣騎手の奮闘に決意を語る

2022年11月08日(火) 18:01

太論

▲柴田善臣騎手の最年長勝利記録について思いを語ります(c)netkeiba.com

先週の土曜日は、ドルチェリアとのコンビで阪神8Rに出走。「よう頑張ってくれた」と振り返る小牧騎手ですが、そもそも枠順が決まった時点で気になっていたことがあるようで…。同日の福島1Rでは、柴田善臣騎手が最年長勝利記録を更新。「インタビューをずっと見ていた」という小牧騎手、同世代の奮闘への思いを明かしてくれました。

(取材・文:不破由妃子)

善臣くんの最年長勝利記録…僕もすぐに手が届く年齢なんやな

──4カ月ぶりの実戦となったドルチェリアは8着(11月5日・阪神8R・3歳上2勝クラス・ダ1800m)。

小牧 うん。よう頑張ってくれた。夏は体調がもうひとつやったらしいけど、涼しくなってきて元気がいいわ。先週は、いい意味で馬がちょっとうるさかったもん。

──そういえば、ムチの使用法で過怠金をもらってしまったとか。

小牧 そうやねん。肩を叩いてしまったから。逆ムチで叩いたらアカンねん。制裁になるとわかっていてやったわけではないけど、すぐ横に馬がいて、お尻を叩かれへんくて。上がってきてから、「しまった…」と思ったんやけど、案の定、裁決に呼ばれたわ。そのときにね、僕が冗談で「たまにしか乗らんのに、制裁取らないでくださいよ」って言ったら、裁決の人たち、みんなで爆笑しとった(笑)。

──裁決室で爆笑が起こるなんて。

小牧 まぁ、僕もすぐに謝ったからね。そういえば、ドルチェリアのレースで、2番、3番、4番と50代のジョッキーが並んでたの気づいた?

──あ、気づかなかったです…。

小牧 内から、ノリくん、僕、豊くんと並んでたんやで。そんなん珍しいやろ(笑)。ゲートのなかで、豊くんに「並んだね」って話しかけようかなと思ったんやけど、豊くんの馬が落ち着きがない様子だったから、レースが終わったあとに言うたんやけどね。「そうやったね」って笑っとったわ。

──50代といえば、先週、柴田善臣さんが最年長勝利記録を更新しましたね(56歳3カ月7日)。

小牧 僕、最年長勝利記録は、もうちょっと上なんかなと勝手に思ってた。56歳3カ月だったとは、知らんかったわ。僕もすぐに手が届く年齢なんやなと思って・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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