2023年04月23日(日) 18:00
京都競馬場で2年半ぶりにに行われる春の天皇賞。京都で行われた近5年(16〜20年)の勝ち馬は、フィエールマン(20年、19年)、レインボーライン(18年)、キタサンブラック(17年、16年)と、いずれもプリンスリーギフトの血を引いている。スティッフェリオ(11人気2着)にパフォーマプロミス(8人気3着)と、穴をあけた馬もプリンスリーギフトもちが多い。京都外回り長丁場は、プリンスリーギフト譲りの脚長前輪駆動で下るべし…とよく書いたものだ。トニービンの血を引く馬もシュヴァルグラン、カレンミロティック、ミッキースワローとスタミナで好走するが2着3着まで…というのが毎年の傾向だった。登録馬でプリンスリーギフトの血を引くのは、アイアンバローズ、アフリカンゴールド、シルヴァーソニック、ヒュミドール、メロディーレーンの5頭で、いずれもステイゴールド経由。(解説:望田潤)
アイアンバローズ
ベルモントS(米G1・ダ12F)勝ちパレスマリスの半弟で、ジャスティンパレスの3/4兄。近親にハリウッドゴールドCのレイルトリップなど。母父ロイヤルアンセムはシアトリカル産駒で芝10〜12FのG1を3勝。オルフェーヴルの牡駒だからスタミナ豊富で、母母父ロベルト系だから斬れ味は並だが機動力に富み、戦績どおり中山や阪神の内回り長丁場がベスト舞台。ただ近走は阪神大賞典やステイヤーズSでも内容一息で、京都外ではなおさら手を出しづらく…。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
アスクビクターモア
コロネーションS(英G1・芝8F)勝ちケマーの半弟で、フィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ちプリティゴージャスのイトコ。母カルティカはフィユドレール賞(仏G3・芝2100m)3着。母父レインボウクエストは凱旋門賞馬。ディープ産駒らしい鋭さはないが、そのぶん母方の持続力と粘着力が表現された中長距離馬で、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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