2023年05月15日(月) 18:02
▲三浦皇成騎手からの相談に柴田善臣騎手が回答 (C)netkeiba.com
この週末も勝ち星を積み重ねた、JRAが誇る最年長ジョッキーで、日本騎手クラブの“相談役”を務める柴田善臣騎手。ファンからも競馬関係者からも信頼の厚い善臣騎手が“相談役”として、皆様のお悩みや質問に、自らの体験談を織り交ぜながら答えていくリレーコラムです。
今回は美浦の後輩、三浦皇成騎手への回答編。23歳差のおふたりは、騎手会の役員同士という間柄でもあります。今の皇成騎手は、相談役の目にどのように映っているのでしょうか? ジョッキーの大先輩として、長く勝負の世界を生き抜くための“術”を伝授します。
(取材・構成=東京スポーツ・藤井真俊)
──三浦騎手とは騎手会の相談役と役員としての関係ですね。
相談役 そうそう。もう結構長いよね。
──三浦騎手はデビュー2年目から役員をしているそうです。
相談役 え? そんなに早くからなんだ(笑)。まぁでもいい感じだよ。さすがに最初の頃は様子見みたいな感じだったけど、しばらくしたらしっかりと意見を言えるようになった。
特に皇成は若手の考えを吸い上げて意見をまとめてくれているからいいね。そういうのを聞いて「なるほど」と思うこともあるし、逆に「それは違うんじゃないか」ということも。
でもそれでいいんだよ。1番良くないのは若手たちの間で疑問を抱えたままモヤモヤしていること。そういう意味で皇成はベテランと若手の間をうまく取り持ってくれてると思う。
──ちなみに三浦騎手は33歳なんですが、いまだに役員の中では最も若いそうです。
相談役 あ〜。それを聞くともう少し若い子が新しく加わってもいいのかもなあ。とはいえただ会議に参加するだけじゃあまり意味がないから、ちゃんと人の話を聞いて、意見を言えるような子が理想だけど。
──善臣さんとの思い出のレースに、三浦騎手はジャスタウェイとグランプリボスで叩き合った2014年の安田記念を挙げました。
相談役 うんうん。タフな競馬だったよね。泥んこの不良馬場でさ。
──最後の直線では三浦騎手からエルボー…ではなく、激しく馬体を併せる場面もありました。
▲善臣騎手と三浦騎手の激しい追い比べとなった2014年安田記念 (撮影:下野雄規)
相談役 あはは。寄せてきてるなとは思ったけど・・・
続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。
登録済みの方はこちらからログイン
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
柴田善臣「相談役 柴田善臣」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
柴田善臣
1966年7月30日、青森県生まれ。元調教師の柴田政見、柴田政人、元騎手の柴田利秋が叔父にいる競馬一家。1985年にデビュー。同期は須貝尚介、武藤善則、石橋守ら。JRA騎手としては初となる黄綬褒章を受賞。1993年、ヤマニンゼファーで安田記念を勝利しGI初制覇。2005年から2010年まで日本騎手クラブの会長を務め、退任とともに相談役に就任。勝つごとにJRAにおける最年長勝利記録が更新されていくレジェンド。
コラム
三浦皇成騎手から柴田善臣騎手へ相談してみたいこととは?
須貝調教師からの健康相談に相談役が回答「本当に心配してた」
「やっぱり励みになる」同世代・柴田善臣騎手の奮闘に決意を語る
【新規連載】相談役・柴田善臣が皆様のお悩みやご質問に答えます
ニュース
柴田善臣「本当に自分でいいのかな」 東京競馬場で黄綬褒章受賞記念セレモニーに参加
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。