2023年06月04日(日) 18:00
21年は札幌で行われた函館スプリントS。このレースも良なら1分7秒台の決着がふつうになってきた。函館で行われた過去4年においては、連対馬8頭のうち6頭が4角3番手以内で先行有利は明らか。血統的にはジュビリーヘッドとカイザーメランジェ以外の6頭がトムロルフの血を引いている点に注目。トムロルフはスタミナのリボー系だが、凄いパワーを誇るローマンが母父なので、短距離をダッシュするパワーや筋力もよく伝える血だ。取りあげたなかではウォーターナビレラとブトンドールがトムロルフを引く。(解説:望田潤)
ウォーターナビレラ
ソイカウボーイの半妹で、ビナスイートの姪で、メイショウムネノリなども近親。父シルバーステートは本馬やエエヤンやカルロヴェローチェなどを出し人気種牡馬に。母父キングヘイローはイクイノックス、ピクシーナイト、ディープボンドなど最近よく走っている。外見や走りは父似で、マイラーというよりは1800で立ち回るタイプだろうと書いてきた。高松宮や秋華賞は馬群に入ってしまったのが敗因か。1200の多頭数だとまた同じ心配が…。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
キミワクイーン
ショウナンタイガの姪で、母チェリーペトルズはJRA2勝(ともに芝1200)。近親にニシノデンジャラスやニーマルオトメなどがいる。ロードカナロア×ダイワメジャーはロードアクア、イルクオーレ、シトラスノートなどと同じ。母はノーザンテースト3×4で、自身はストームキャット3×5。小柄な牝馬だが非力さはなく、古馬になってパワーアップ顕著でオープン入りを果たした。それほど鋭い脚はないので、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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