2023年11月22日(水) 18:02
▲福永祐一調教師から川田将雅騎手へのメッセージ(撮影:桂伸也)
馬から下りて、“調教師”の立場からGI戦線をご覧になっている福永祐一調教師。前編では、「イクイノックスvsリバティアイランド」2強対決の行方や割って入る可能性がある馬など、週末に迫るジャパンCの勢力図を分析いただきました。
後編では、牝馬三冠を達成した川田将雅騎手へメッセージを贈ります。三冠達成の直後に川田騎手と会った際、福永調教師の予想では「『ここは通過点』と言わんばかりの表情で現れると思っていた」そうですが、実際の印象は少し違ったようで…?
(取材・構成=不破由妃子)
リバティアイランドで三冠を達成した直後、(川田)将雅に会う機会があった。
見るからに安堵の表情を浮かべ、「ホッとした」というようなことを話す将雅を見て、ちょっと意外な気がした。というのも、彼に重圧のようなものはないと思っていたから。
自分にとってコントレイルというスーパーホースと歩めた時間は、間違いなくジョッキー人生を左右するほど大きなものだったが、最後の一冠は適性を超えたチャレンジという思いが自分のなかにはあった。だから“三冠の重圧”を感じることはなかったし、湧き上がってくるような感慨でいえば、最後のジャパンCのほうが遥かに大きかった。
▲コントレイルの引退レースとなったジャパンC(撮影:下野雄規)
もちろん、比べられるものではない。ただ、これまでの将雅を思うと、「ここは通過点」と言わんばかりの表情で自分の前に現れると思っていた。でも・・・
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