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アドマイヤキングなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2017年08月31日(木) 11:40

おじにドゥラメンテがいるアドマイヤキングはまずは足慣らしといった感じの追い切り(写真右・撮影：井内利彰)

　今週の栗東はひと頃の暑さはなくなり、朝晩は比較的過ごしやすくなっている。特に31日は時計台の温度計も20℃とかなり低め。陽が昇る前であれば、薄手の上着があってもいいくらいの体感温度となっている。

　なお先週お伝えしたCコースのウッドチップ取り替え工事だが、現時点までで向正面から4コーナー手前での工事が完了。来週以降には追い切り時計にも大きく影響すると思われる正面の取り換え工事になる予定。

【坂路/4F51.9秒】
　30日。一番時計はコリアC(9月10日・ソウル競馬場ダート1800m)に出走を予定しているクリソライト(栗東・音無秀孝厩舎)の4F50.7秒。これは通常の馬場開場時間よりも1時間早い段階でのもの。

　よって、通常の馬場開場時間の一番時計となると、メジャーガラメキ(栗東・小崎憲厩舎)の4F51.4秒。この数字は少し遅いし、他の時計の出方を全体的に見渡しても、少し時計を要している印象を受ける。1F12秒を切った頭数も2頭しかいないので、少し時計を要する馬場と判断してよいかも知れない。

　31日。一番時計は4F51.6秒のアドマイヤゴッド(栗東・須貝尚介厩舎)。この日も馬場状態としては前日と変わらない。切れのある動きを見せたのが、京成杯AH(9月10日・中山芝1600m)の出走を予定しているトーセンデューク(栗東・藤原英昭厩舎)。1回目のハローが終了した時間帯だったが、重心がブレることなく力強く駆け上がって、4F52.2秒。近走着順は冴えないが、確実に状態は高いレベルで安定している。

　先週の馬場差は「-0.1秒」。今週の馬場差は先週よりも時計を要する馬場と判断することができるので、30日、31日ともに『+0.5秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
　30日。ウッドチップの取り換え工事が行われていることがあり、先週は向正面でのラップの遅さが気になったが、時間の経過とともに馬場になじんできた感じ。よって、今週は特に馬場が影響して時計が遅いといった印象は受けなかった。

　朝一番に素晴らしい動きを見せたのが、京成杯AH(9月10日・中山芝1600m)の出走を予定しているガリバルディ(栗東・藤原英昭厩舎)。時計は速くないが、雄大なフットワークが目につき、体調の良さを示すような推進力だったように思う。

　31日。秋開催の新馬戦を目指す友道康夫厩舎の2歳新馬が3頭併せ。画像は内からジュンヴァルロ、エタリオウ、アドマイヤキングの順。アドマイヤキングはおじに2015年日本ダービーを優勝したドゥラメンテなどがいる超良血。スケールの大きさは馬体の雄大さからも伝わってくるが、この日は3頭で一番前を走り、6F85.8秒をマーク。まずは足慣らしといった感じだったので、今後どんな動きを見せてくれるか楽しみ。

　先週の馬場差は「±0.0秒」。全体的な時計の出方としては、先週と大きく変わっていないので、馬場差は30日、31日とも先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
　今週も先週同様、芝馬場での追い切りを確認することができなかった。馬場差は見た目の印象で30日、31日とも『±0.0秒』で馬場差を記録している。

　ポリトラック馬場は追い切り頭数は先週よりも少なくなった。やはり馬場が軽く時計が出やすいので、動きは良く見えるが、それを差し引いても動いたのはアンヴァル(栗東・藤岡健一厩舎)。急遽、今週の2歳未勝利に出走する予定となったようだが、まず勝ち負けを期待できる状態だろう。馬場差は30日、31日とも『-1.0秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真：井内利彰)

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