馬場の達人・コジトモが1回東京開催の馬場を徹底解剖!

2018年01月26日(金) 16:00

馬場の達人・コジトモが1回東京開催の馬場を徹底解剖!

第1回東京開催はダートGIのフェブラリーSを筆頭に、重要なマイル重賞が組まれている。コース設定もフェアで紛れが少なく、力と力の真っ向勝負が堪能できる。そんな府中のマイル戦を攻略するための馬券のツボを、“馬場”という観点からコジトモこと小島友実さんに解説してもらった。


 いよいよ今週末から東京競馬が始まります。先週までは「第4回東京競馬の降雨による傷みが部分的に残るものの、全体的には良好な状態」と、馬場造園課も太鼓判を押していましたが、ご存知の通り、関東では1月22日の月曜日に大雪が降りました。東京競馬場での積雪は30センチを記録しましたが、「翌火曜日から作業員総出での除雪作業により、芝コースの馬が走るところには雪は残っていない状態になった」とのこと。とはいえ、多少の水分は残るでしょうし、雪かきの影響で芝が少し傷んだかもしれないので、そのあたりは想定しておきたいですね。

 そうした状態を踏まえた、東京コースの芝・ダートそれぞれのマイル戦攻略ポイントですが、まず芝の場合は開催8日間すべてでDコースを使用する点がポイント。幅員が一番狭いコースなので、4コーナー後方馬や大外を回る馬は伸び届かずのケースが多いです。基本的に良馬場では、先行〜中団で追走できる馬や内側をうまく立ち回れる馬、かつ後半も速い脚を使える馬を軸にするのが良いでしょう。血統面で見逃せない注目馬はディープインパクト産駒。一昨年の東京新聞杯ではワンツー、去年もプロディガルサンが5番人気で2着でした。瞬発力が生かせる条件がディ―プ産駒に合うのでしょうね。

 JRAでは、数年前からバーチドレンやシャタリングマシンという機械を導入し”軟らかい馬場づくり”を進めています。東京競馬場でも2009年夏から芝の張替作業時にシャタリングマシンを導入。これにより、時計面ではそんなに遅くはなっていないものの、タフさが要求される馬場に変わってきています。とくに、東京新聞杯やクイーンCなどの重賞では1800m以上のレースを経験している馬が走りやすくなってきているので、注意が必要です。

 東京ダート1600mは最後の3ハロンで上位の脚を使える馬に向くコースです。新馬戦や500万クラスの下級条件では逃げ馬が勝つレースもありますが、上級クラスにいくほど逃げ切り勝ちは困難。改めて、過去5年の1回東京ダート1600mにおける1600万以上のレース(重賞を含む)の脚質別成績を調べたところ、15あった対象レースのうち、逃げ切り勝ちは0、先行馬6勝、中団馬8勝、後方馬1勝という結果でした。

 そして、冬場のダート戦を語るうえで欠かせないのが凍結防止剤。今年は開幕直前の26日に散布されました。凍結防止剤と走破時計の因果関係はダート中の水分量によって変わるので、遅くなることもありますし、速くなることもあり、一概には言えません。ただ大抵は少し遅くなるか、パワーを要するダートになることが多いです。そのため、防止剤が散布されたダートでは大型馬が走る傾向が高まります。フェブラリーSも500キロを超える大型馬の活躍が多いので、覚えておいて損はないポイントでしょう。また前走1400m組もきますが、1800mなどからの距離短縮馬の好走率が高いので、過去の実績をチェックしたいですね。

 凍結防止剤はダート中の水分と反応して効果を発揮し、保水性があるので、防止剤を撒いたあとに雨が降ると、その後のダートは乾きにくくなります。ですから、雨は前日に止んでいるのにもかかわらず、翌日もまだ稍重のままということがよく起こります。気温が低い季節でもあり、冬のダートは乾きにくいことは頭の片隅に置いておいてもいいかもしれません。

小島友実さんの予想はこちら

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