【阪急杯】モーニン砂で金、芝でも金!かつてのダート王者が新境地で復活かける

デイリースポーツ

2018年02月21日(水) 07:00

 芝で復活を期すモーニン

 「阪急杯・G3」(25日、阪神)

 新境地を求めてモーニンが2度目の芝に挑む。デビュー17戦目にして初めて芝のレースとなった前走の阪神Cで6着。しかし、上がり3F33秒7を記録するなど、新たな一面を見せた。17年の最優秀短距離馬レッドファルクスら強豪がそろうスプリント勝負に、かつてのダート王者が割って入る。

 初めての芝挑戦となった阪神Cは6着で掲示板は外した。それでもモーニンが見せた最後の末脚は、新境地を切り開くのに十分だった。レコード決着のレースでメンバー3位となる上がり3F33秒7。自信を深めて挑む2度目の芝でのレースは、勝利を意識しての登場だ。

 「目先を変える意味で芝を使いました。後方からの競馬になりましたが、流れに乗れていたし、最後もいい脚を使ってくれた。思った以上のいい走りでしたね」と古川助手は手応え十分に前走を振り返る。

 16年の2月、フェブラリーSをレコードタイムで快勝し、ダート界の頂点に立った。だが、栄光から一転、長いトンネルが始まる。勝ち星に恵まれず、ダート戦で9連敗。変わり身を求めたのが前走の阪神Cだった。

 「元々、アメリカのトレーニングセール出身の馬でしたのでダートから使ったのですが、とんとん拍子でG1を勝ちましたからね。だから芝を試すことができなかった」と説明する。2週前の7日は栗東CWで6Fからしまい重点に追われ、1週前の15日は坂路で追われた。4F51秒4-12秒3と相変わらずのパワフルなアクションを見せた。「本来は1F11秒台で動ける馬なので少し反応は鈍い感じはしましたが、追うごとに良くなっています」と同助手はうなずいた。

 G1の栄冠から2年。「ここで結果が出れば(芝の)G1も視野に入ってくる。能力は高い馬ですから」。光の差す出口が見えてきたモーニンが、再度挑む仁川の芝1400メートルで復権を狙う。

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