血統的に5歳の今が“旬”昨年5着以上へヴィブロス確かな成長/トレセン発秘話

東京スポーツ

2018年02月21日(水) 18:00

中山記念に出走予定のヴィブロス(c)netkeiba.com

 2〜3歳の早い時期に卓越した走りを見せたとしても、その後の成長がなければ、いずれは他馬に凌駕され、埋没してしまう。3歳時に安田記念で3着に大健闘したころは「怪物」と言われながらも、古馬になってからは一度も勝てなかったスピードワールドは、その典型だった。

 こういった「早熟」と対義語的に使われるのが「晩成」。中山記念に担当馬ヴィブロスを出走させる友道キュウ舎の安田助手は「この血統の一番の魅力は、年を重ねてからの成長力ですよね」と胸を張る。

 昨年のジャパンCで5歳にして初のGI制覇を成し遂げた半兄のシュヴァルグラン、同じく5歳でGIヴィクトリアマイル連覇を飾った全姉ヴィルシーナ…。

 確かに、この血統は古馬になってからも成長が止まらない、奥行きの深さがある。

 ヴィブロスの場合は、3歳時に秋華賞、4歳時にドバイターフと、すでにGIを2勝しているとはいえ、この血統の“キー年齢”5歳を迎え、やはり、しっかりとした成長の跡が見て取れるという。

「背が伸びて、骨格も大きくなって、さらに肉付きも良くなりました。顔つきも、だいぶ精悍になった感じがしますね。もうデビュー当初の細身の牝馬という雰囲気は、どこにもない。まあ輸送もあるので、そこまで大きなプラス体重にはならないでしょうけど、今の時点では450キロ(休養前のエリザベス女王杯5着時は436キロ)ありますから」(安田助手)

 2〜3歳時には「400キロを切ってしまうのでは…」という不安とも闘っていた馬とは思えないほどの変貌ぶり。実際にボリュームアップされた馬体を見ても、その“発育”ぶりは明らかだ。

「休み明けだし、この後はドバイ(ターフ)もあるので、中身がしっかり詰まってくるのは次になるとは思いますけど、ある程度は動ける感触は持ってますよ。気性的にも前向きなので、距離も1800〜2000メートルくらいがいいんでしょう」

 あくまで最大目標は連覇のかかるドバイターフだとしても…。この血統の“旬”ともいえる5歳を迎え、確かな成長が見て取れる今のヴィブロスなら、少なくとも昨年(5着)以上の結果は間違いなかろう。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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