エポカドーロなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2018年04月05日(木) 13:00

全体的に速い時計が出て走りやすい調教馬場(撮影:井内利彰)

 今週の栗東は4日の午後から雨が降ったものの、5日の調教開始時刻にはその影響がないくらいに地面が乾いていた。雨が降ったからなのか、少し気温は低めに感じられたが、先週から今週にかけて、平年より気温が高かったことを思えば、これで普通といった感じ。それでも陽が射すとかなり暖かくなっていた。

【坂路/4F51.9秒】
 4日。一番時計はアクティブミノル(栗東・北出成人厩舎)の4F49.9秒。このクラスの馬が50秒を切って動いてくれると、ある程度時計が出る、走りやすい馬場だと判断しやすい。4F50秒台の頭数が3頭なので、走りやすいのはこの馬に限ったことではない。

 走りやすいとはいえ、メイショウミライ(栗東・南井克巳厩舎)の2F24.2秒、1F11.9秒は特筆して速い。前走が久しぶりのレースで未勝利快勝。もともと追い切りで素晴らしく動く馬ではあったが、ひと叩きしたことで、より走れる状態に上がっていることは間違いない。

 5日。一番時計はスマートレイチェル(栗東・西園正都厩舎)の4F51.3秒。前日の一番時計に比べると遅いように感じるが、この馬自身としてはかなり速い数字が出ている。追い切り頭数が少なくなっているので、全体的な時計の出方も地味なだけで、4日午後の雨の影響はほとんどない。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。先週は先々週に時計を要した影響が少し残っていたが、今週は完全にそれがなくなっている。よって、馬場差は4日、5日とも『-0.4秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 4日。ここ最近は速かったり、遅かったり、安定した感じのなかったCコース。しかしプラスとマイナスがうまくミックスされたというわけではないのだろうが、今週は非常に落ち着きを感じる時計の出方。とはいっても、終い11秒台前半が出たりもしているだけに、走りやすいのは間違いないが、時計が出ない馬もいることを思えば、調子が良いから速い数字が出ていると解釈できる。

 アーリントンC(4月14日・阪神芝1600m)の1週前追い切りを行ったダノンスマッシュ(栗東・安田隆行厩舎)なんかはまさにそれ。2回目のハローが終了した時間帯だったが、先行していたアエラスを一瞬にして置き去り。なにもしないで先着して、6F81.4秒、1F12.4秒という数字をマーク。前走は1番人気を裏切る7着だったが、この動きを見せられるといつ重賞を勝っても不思議ない素材に思えてならない。

 5日。他ニュースでもお伝えしたように、皐月賞(4月15日・中山芝2000m)の1週前追い切りが数多く行われているが、スプリングS2着で優先出走権を得たエポカドーロ(栗東・藤原英昭厩舎)もそのうちの1頭。

 ファントムライトを追走する内容だったが、少し遅いラップを踏んで、終い重点という内容。コーナーでしっかり加速して、終いもきっちり伸びるという意味では緩急をつけていた。6F87.7秒と数字は遅かったが、オルフェーヴル産駒という気性的なことを考えると、スイッチを入れる速い時計よりもこの内容がいいのかも知れない。

 先週の馬場差は「-0.9秒」。今週は基準時計よりも時計が出る、走りやすい馬場に戻った表現してよいだろう。よって、馬場差は4日、5日とも『-1.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は4日に4頭を確認しただけ。数字的にはそこそこ出ているので、気温の上昇で傷んだ芝も回復しているのかも知れない。よって今週の馬場差は4日、5日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週とほぼ同じ。馬場状態はクッションが利いて、走りやすい。馬場差は4日、5日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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