ケイアイノーテック生産の隆栄牧場、喜びに沸く 「牧場時代は母親に似て賢く、手の掛からない馬」

日高報知新聞社

2018年05月09日(水) 19:30

バンザイでケイアイノーテックの勝利を喜ぶ関係者たち。前列左から3人目が飛渡社長(写真提供:日高報知新聞社)

 6日の中央競馬NHKマイルカップで、道中は後方2番手からレースを進め、直線一気の末脚で他馬をごぼう抜きして初重賞制覇がGIとなったケイアイノーテック。6番人気からの鮮やかな差し切り勝ちに、新冠町高江の隆栄(たかえ)牧場の飛渡(とびわたり)隆社長(66)は、「届かないかなと思っていたのでびっくりした」と生産馬の激走に驚いていた。

 同牧場は約70年前に創業し、飛渡さんは4代目。過去に昭和49年の桜花賞を優勝したタカエノカオリ、57年の朝日杯3歳Sを優勝したニシノスキーを生産しているが、飛渡さんの代でのGI級の優勝は今回が初めて。

 飛渡さんを含めてスタッフ3人で繁殖牝馬12頭や育成馬10数頭を管理している。

 この日、出産間近の馬がいることから飛渡さんは自宅のテレビでレースを観戦。「人気はあまりなかったし、気楽に見ていられた」と臨んだが、最後の直線では家族で「頑張れ!」と大声で応援し、先頭でゴールするとハイタッチで喜びを分かち合った。

 ケイアイノーテックの母ケイアイガーベラも同牧場の生産馬でダート重賞2勝を挙げている。その馬に6年連続リーディングサイアーのディープインパクトを配合して生まれたケイアイノーテックは牧場一番の期待馬だった。

「ディープの子どもということもあって期待していたし、プレッシャーもあった。牧場時代は母親に似て賢く、扱いやすい性格で手の掛からない馬だった」と振り返る。

 新冠産馬の中央競馬GI優勝は、平成27年の有馬記念を制したゴールドアクター以来。

 レース後には、鳴海修司町長や町内の牧場関係者がお祝いに駆け付け、バンザイで勝利を祝った。

 鳴海町長にとっては昨年5月の就任以来初のGI優勝で「GIを勝ってくれてとてもうれしい。個人経営の牧場から活躍馬が出ることは、日高管内全体の牧場の励みにもなる」とたたえ、飛渡さんは「今後も無事に走ってもらえたら」と話していた。

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

アクセス数

もっと見る

    注目数

    もっと見る

      ニュースを探す