ブラストワンピース池添騎手「どんどんどんどん良くなっている」/日本ダービー共同会見

2018年05月23日(水) 18:01

「皆がダービーの雰囲気を作り上げている」と語ったブラストワンピースの池添騎手(撮影:佐々木祥恵)

 3月24日の毎日杯(GIII)から日本ダービーに直行のブラストワンピース(牡3・美浦・大竹正博)が、池添謙一騎手を背にウッドチップコースで併せ馬の追い切りを消化した。追い切り後、池添騎手と大竹調教師が共同記者会見に臨んだ。

■池添騎手

(美浦で迎えるダービーウィークについて)
「デビューしてダービーウィークを美浦で迎えるのは初めてなので、美浦はどんな感じなのかとは思っていたのですけど、栗東と変わりなくダービーの雰囲気があって良いなと感じました。特別な雰囲気がありますし、18人しか出られないダービーでその中の1人として参加できるのはすごくありがたいですし、感謝という言葉が出てきます」

(今朝の追い切りについて)
「大竹先生からは先週同様に任せるという指示でしたので、併せ馬をする助手さんと話をしました。前の馬を追走する形で、抜け出してからは自分の感触でやってくれていいと聞いていたので、抜け出して気を抜かさないようにだけ気をつけて、強めくらいの追い切りを消化できたと思います」

(動きは?)
「1週前追い切りが終わった後に、これからさらに状態が上がるのだろうなと思っていました。今日も1つ1つチェックして乗っていったのですが、先週より体も締まっていましたし、追い切り時の走るフォームや息遣いも先週より良くなっています。状態が上がっているなと感じる追い切りでしたし、今日追い切りを消化して本番までにまだ上がると思うので、ピークに持っていけるのではないでしょうか」

(毎日杯を振り返って)
「2走目の東京の2400(ゆりかもめ賞・500万下・1着)を使うと聞いてからはダービーを頭に入れてレースをしていこう、結果を出していこうと思っていましたし、2戦目も良い内容とレースでした。その後、毎日杯に行って直接ダービーと聞いていて、毎日杯に行くという先生の意図をくんでレースをしたつもりでしたし、2走目とはまた違うレース内容になったのですけど、自分の求めるものにしっかり応えてくれて、結果も内容も満点だったと思います。これでダービーだと思いました」

(デビュー時から成長したと感じる点は?)
「背腰がまだ甘い部分があったのですが、それも使うごとに段々良くなってきていました。体自体も成長してくれていると思いますし、どんどんどんどん良くなっていっていると思います」

(初めてこの馬に乗った頃の印象は?)
「初めて乗せてもらったのは11月の新馬戦の返し馬でした。返し馬の時もいいなと思いましたし、レース内容もすごく良かったので、2戦目がさらに大事になってくるなと思いました。2戦目はダービーと同じ距離と競馬場という同じ舞台でレースをして良い結果を出すことができたので、ダービー(を目指す馬)だと僕の中では思いました」

(この馬の力を1番出せそうなスタイルは?)
「レースの流れによって進めることができると僕の中では思っています。まずは正面スタンド(前)でのスタートは歓声がすごいので、ゲートを大事にしてそこからレースを組み立てていければいいかなと思います」

(あとは枠の運が味方してくれれば?)
「枠順はとても大事だと思いますし、どれが当たるかですかね」

(2度目のダービー制覇がかかるが、1度ダービーを勝った経験があると違うものか?)
「そうですね、1度勝たせて頂いているのですけど、本当にダービーは特別だと思いますし、そこは1度勝たせてもらっているので、勝っていないジョッキーよりは…と思います(笑)。すみません、生意気言って。大竹先生にもずっとそれを言われているんですよ。追い切りも『お前、勝ったことあるからわかるだろう』と言われて(笑)、調教を任せてもらっています。その分責任感を感じますし、いい緊張感もあります」

(池添騎手でダービーを勝ったオルフェーヴルの産駒も出てくるが?)
「乗っていれば思い入れがあるのでしょうけど。皐月賞組や2歳チャンピオンもいますし、今回ダービーで3歳ナンバーワンを決めるレースなので、そこでどの馬が1番強いのかというのを見ていただければいいかなと思います」

(皐月賞組よりローテーション的にフレッシュというところはあるか?)
「僕の経験上、ダービーまでの短期間でも良くなる馬というのがダービーを取れる馬だと思います。ブラストワンピース毎日杯からダービーというローテーションなのですが、成長してくれていますし、背腰も芯が入ってきています。まだまだ良くなるとは思うのですが、今の段階では状態はピークだと思います」

(最後にダービーへの抱負を)
「ダービー当日は、競馬サークル、関係者もそうですし、僕らジョッキーもそうですし、今日来ているマスコミの方もそうですし、競馬場に足を運んでくれるファンの方も、皆がダービーの雰囲気を作り上げていると思うんですよね。その雰囲気の中でダービーに乗れるというのはすごく緊張感があって、ワクワクします。

 レースができるのがすごく楽しみですし、今回ブラストワンピースとコンビを組ませてもらうのですけど、この馬に関してはすごく縁を感じてもいます。まだ3戦しかコンビを組んでいないですけど、自分自身思い入れがあるので、この馬と一緒にダービーを勝ちたいと思います」


■大竹調教師

(今朝の追い切りについて)
「先週もしっかりやって、今日もジョッキーに任せるということで、軽めでも強めでも乗った感触で判断してくれということで見ていました。昨日の時点でも若干体重が重いので、そこを考慮してしっかり最後乗ったのだと思います」

(動きは?)
「迫力のある動きでした」

(納得いく仕上がりに?)
「攻めの姿勢を貫くのと、ケアというしっかり守る部分も施して今回調整してきたのですけど、しっかりできたかなと思っています」

(現時点での馬体重と、レース当日の馬体重の予想は?)
「馬体重は昨日の午後の時点で541キロでしたので、前走から19キロプラスですね。当日の予想としては、前回は輸送で10キロくらい減って、ゆりかもめ賞の体重(522キロ)と同じだったのですが、今回は輸送がないので今日の追い切りもしっかりやって、何とか前走に近い体重には持ってこれるかなと考えています」

(今日ゲートも練習していたようだが?)
「ゲートに関しては、少し体をモジモジするところはあったのですけど、おおむね大丈夫でした」

(前走の毎日杯を振り返って)
「初めて1番人気に推された競馬でしたが、それにふさわしいパフォーマンスをしっかり示したレースだったと思っています」

(この中間の雰囲気は?)
「いつも競馬の後に背腰の疲れが目立つので、いつもと同じようにノーザンファーム天栄に放牧に出して、ケアにつとめながらしっかり乗ってもらいました。帰ってきてからは、これも同じパターンで調教を積んできています」

(デビュー以来、成長した点は?)
「今度で4戦目なのですが、前回は少し気負っている部分が目立っていたかなと思いました。その辺、(外厩の)天栄でも1頭で馬場の中を歩かせるなど、キャンター以外のところでのメンタルの部分をしっかり整える作業をしてきたので、今回は精神面での成長がかなり窺えるかなと思います」

(この馬の1番の強味は?)
「自在性というところになってくるのだと思っています」

(東京2400mのイメージは?)
「やはりタフな距離、コースだと思っています」

(それだけに1度ダービーを勝っている池添騎手の腕は頼もしい?)
「そうですね、そこに乗っかっていければなという感じで今回はコンビを組ませてもらっています」

(開業10年目で初めてダービーに管理馬を送り出すが?)
「出すのも難しいというのをこの10年で本当に痛感させられましたね。しかもその中で人気の一角という形で今回出走できるのは、本当に光栄なことだなと思っています」

(勝てば厩舎の初GI制覇がダービーとなるが?)
「これまでもGI競走に何回か出走させているのですが、取りこぼしているのかなというレースも中にはあったと思いますので、とにかく気負うことなく、極端な話、未勝利戦という気持ちで臨めば、良い結果も期待できると思っています」

(最後にダービーへの思いを)
「当事者が舞い上がってはいけないと思っているので、自然体の気持ちでとにかく臨みたいです。そんな様子を競馬場で見ていただければ、予想の判断にもなるのかなと思います。応援、よろしくお願い致します」

(取材・文:佐々木祥恵)

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