【日本ダービー優勝】ワグネリアン友道師「結果的にあの枠で良かった」/ねぇさんのトレセン密着

2018年05月30日(水) 12:30

少年ぽくて可愛らしいワグネリアン(2歳11月撮影)(撮影:花岡貴子)

 今でもあの時のことはよく覚えています。昨年の秋、ワグネリアンを初めて間近で見たときの衝撃、忘れらません。

 第一印象は「ディープインパクトに似てる!」。それが一番でした。

 ディープはすごく中性的な顔だちをしていて、体が小さい。そして、すごく人に慣れていてあちらから遊んでくるような馬でした。

 ワグネリアンも少年ぽい可愛らしいかんじ。幼い表情でチョコンと馬房にいる。でも、すごく人に慣れてる。そんなかんじでした。

 かつてディープインパクトに携わっていた市川厩務員らスタッフとは今でもディープの話をするのですが、“産駒がディープに似てる”という話はこれまで皆無だった。でも、ワグネリアンについてだけは写真を見せに行ったら「似てるね」と言ってくれました。

 調子にのってわたしは「この馬、絶対覚えておいてくださいね」と、市川さんに念押ししたのですが。今思えば、私自身もそんなことしたのは初めてでしたね。

 走り方は2歳時は「ブロードアピール似」(友道師)の高速ピッチ走法が印象的でしたが、今年に入ってからストライド走法に変わっていました。これ、誰かが意図的にそうしたのかと思いきや「馬自身が変えてきた」(大江助手)といいます。「成長してより体を使えるようになってきたからでしょう」(大江助手)。

 日本ダービーの舞台は東京競馬場。このコースを経験させるために友道師は「共同通信杯の時期は雪で競馬が延びることも多い。だから、東京スポーツ杯2歳Sに出走」させることを選びました。

 その時点で「中山より東京向き」(友道師)と判断できたのも、日本ダービーに向けて逆算しながら仕上げていく上で大きなプラスでした。

 いよいよ日本ダービー、友道師は枠が8枠17番に決まった直後は「最悪」と話していましたが…。

「その後、祐一くんとの打ち合わせで『もう行くしかないよね』という話になりました。あの枠に入ったから積極的にポジションを取りに行けた。結果的にはあの枠で良かったです」(友道師)

 日本ダービー当日にノーザンファーム天栄で移動し、さっそく夏休みに入ったワグネリアン。秋の予定は「まだ未定」(友道師)とのことですが、個人的には相性のいい東京競馬場でその姿を見たいな、と思いました。

(取材・文:花岡貴子)

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