シングルアップなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2018年10月25日(木) 13:30

前走時よりも調教内容が良好なシングルアップ(撮影:井内利彰)

 今週の栗東は23日夜から雨。24日の明け方までかなりの雨量があり、ウッドチップ馬場にもかなりの影響を与えている。

 気温に関しては、先週の時点でかなり寒くなっていることをお伝えしたが、25日の調教開始時点で9℃。まだ10月下旬だが、気候は週を追うごとに冬へと近付いている実感がある。

【坂路/4F51.9秒】
 24日。一番時計はセセリ(栗東・森秀行厩舎)の4F51.4秒。4F51秒台は7頭しかおらず、4F目が11秒台だった馬もいない。先週からウッドチップの入れ替え工事が始まっているが、その影響よりも雨の影響で時計を要していると思ってよいだろう。

 そんな馬場を4F51.7〜3F37.5〜2F24.3〜1F12.0秒と素晴らしい時計で駆け上がってきたのはモズアスコット(栗東・矢作芳人厩舎)。併せ馬だったが、持ったままの手応えで相手に並びかけて、仕掛けるとぐんと伸びて先着。休み明けのスワンS(10月27日・京都芝1400m)だが、全く問題なく能力を発揮できそう。

 25日。一番時計は4F50.3秒のサルサディオーネ(栗東・羽月友彦厩舎)。前日よりも1秒以上速い一番時計だが、追い切った時間帯は馬場の荒れた後半の時間帯。前走BSN賞を勝っているように、状態の良さが時計に表れたといってよいだろう。

 そして、もう1頭の4F50秒台はレッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎)の4F50.8秒。こちらは1回目のハローが終了した時間帯に岩田康誠騎手が跨っての単走だったが、この馬らしいスピードの持続力を見せた。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。今週は雨の影響を受けて、基準時計よりも走りにくい状態であることは間違いない。よって、馬場差は24日が『+0.5秒』、25日は前日の好天もあって、少し時計が出やすくなったので『+0.2秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 24日。坂路ほどではないにせよ、朝一番から終日、時計を要する印象があったCコース。騎乗者の話では、ウッドチップの状態が軟らかく、しっかりと地面を捕まえて走ることが難しいような馬場とのこと。確かに手応えの割には最後の伸びがひと息という馬が目立った。

 25日。前日から一転して、かなり走りやすい馬場だったし、これに伴って時計も出ている。動きの目立った馬が多かったが、その中でも筆頭に取り上げたいのはシングルアップ(栗東・寺島良厩舎)。

 松山弘平騎手が跨って、単走での追い切りだったが、前半から小気味よいラップを刻んでいき、最後までスピードが衰えない走り。時計は6F80.7〜5F66.2〜4F52.2〜3F38.9〜1F12.2秒なので、この日としては特筆するほどではないものの、明らかに前走時よりも軽快な走り。レース間隔はあくが、むしろ今回の状態でどんな走りを見せてくれるか楽しみ。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。24日は雨の影響を受けているので、先週よりも時計が出にくい。それでもほぼ基準時計と同じなので、馬場差としては『±0.0秒』で記録している。25日は馬場が乾いている印象なので、先週と同じ『-1.0秒』で馬場差を記録することにした。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場で雨の影響を受けた馬場になったが、追い切りの動きを見ていると、さほど走りにくい印象はない。よって馬場差は『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場に関して、時計は速すぎず遅すぎずの適度な状態。追い切り頭数も水曜と木曜合わせても20頭ほどなので、馬場状態も変わりない。今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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