ダノンスマッシュなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2018年11月15日(木) 13:00

次走は京阪杯を予定しているダノンスマッシュ(写真手前、撮影:井内利彰)

 今週の栗東は13日、14日の夜に雨が降り、翌朝はアスファルトが濡れていたが、調教馬場に影響を与えるほどの降水量ではなかった。気温に関しては、14日までは先週と変わりなかったが、15日は調教開始前の気温が6℃。調教を終えた馬が馬場から上がってくる時には湯気が立っているような状態だった。

【坂路/4F51.9秒】
 11月14日。一番時計はアンナペレンナ(栗東・西園正都厩舎)の4F50.6秒。4F50秒台はこの馬1頭しかおらず、4F51秒台は26頭。少なくはないが、決して多くもない51秒台だけに、走りにくい、時計が出にくいといった印象はない。

 マイルCS(11月18日・京都芝1600m)の出走予定馬は、さすが実力があって好調なのか、みな、まっすぐ登坂。ジュールポレール(栗東・西園正都厩舎)は4F51.4秒、2F23.9秒。全体も後半もきっちり速い時計を出してきた。幸英明騎手の負傷により、石川裕紀人騎手が騎乗することになったが、状態に関しては前走から大きな上積みがありそう。

 11月15日。一番時計は4F49.5秒のシュウジ(栗東・須貝尚介厩舎)。過去の同馬の時計を見れば、走りにくい状態ではないと判断できるし、この日は4F51秒台の頭数がそれなりに多かった。

 来週の京阪杯(11月25日・京都芝1200m)を予定しているアレスバローズ(栗東・角田晃一厩舎)が単走で追い切り。前半が少し遅めのラップだったが、3F目の区間で11.9秒をマーク。さすがにこの時の脚捌きは素晴らしくピッチが利いていた。しかし、4F目は13.1秒と大きく失速。この動きはちょっと意外で、来週はどんな動きを見せるか注目したい。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。今週も時計の出方は先週とほぼ同じ状態で、基準時計とほぼ同じといってよいだろう。よって今週の馬場差も『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 14日。朝一番、マイルCS組の追い切りが続いたが、それらの動きや時計を見ていると、明らかに先週の同じ時間帯よりも数字が出ている。もちろん調子が良いとは思うが、それに伴って、速い時計が出る馬場になっていることも確か。

 ヒーズインラブ(栗東・藤岡健一厩舎)は僚馬ディープミタカを追走する内容だったが、最後の1Fでは相手を突き放す伸び。6F83.0秒、1F12.0秒という時計自体は特筆するほどではないものの、動きは前走以上といった感じがする。

 15日。馬場状態としては前日とほぼ変わりない。この日、というか、今週の追い切りで一番唸る動きを見せたのが、京阪杯を予定しているダノンスマッシュ(栗東・安田隆行厩舎)。

 2回目のハローが終了した直後、2コーナーから入場して、僚馬ジューヌエコールを追走したが、道中のラップはそれなりに速め。それでも楽々と追いかけていき、4コーナーでは外ラチに近いところを回ってくる。

 最後の直線で仕掛けられると、鋭く反応して大きく先着。時計は6F78.6〜5F63.5〜4F50.1〜3F37.0〜1F11.7秒。この躍動する動きと時計には、もう凄いという言葉しかない。ちなみに今週は馬場状態を考慮してか、馬場の内目を回ってくる馬が多かったが、これが他の好時計と違うところ。来週のレースでどんな走りを見せてくれるか楽しみで仕方ない。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。乗り手の印象としては、時計を要しているようだが、実際の時計を見ていると、先週とさほど変わりない。むしろ時間帯によっては先週よりも速い時計で出ているので、今週の馬場差は7日、8日とも『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は少し水分を含んだ状態だったが、適度なクッションになって走りやすそうな状態。追い切り頭数は多くなかったが、ある程度の時計も出ている。よって馬場差は14日、15日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場に関して、先週に続いて水曜と木曜で30頭超え。ウッドチップ馬場で時計が出ない馬たちが利用しており、追い切りの負荷としてはちょうどよいのかも知れない。今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

アクセス数

もっと見る

    注目数

    もっと見る

      ニュースを探す