【香港カップ】ディアドラ無念の銀 海外2戦連続惜敗…橋田師「次は1着を」

デイリースポーツ

2018年12月10日(月) 06:00

 外から猛然と追い込むディアドラ(右から2頭目、右端はサングレーザー)=撮影・刀根善郎

 「香港カップ・香港G1」(9日、シャティン)

 香港馬が4連勝と地元勢が力を見せつけた。9頭が参戦した日本馬は、カップで1番人気ディアドラが、ヴァーズでは2番人気リスグラシューが、マイルでは4番人気ヴィブロスが2着と牝馬が健闘するも、2年連続の未勝利に。この結果で、2011年から続いていた日本馬の海外国際G1勝利も途絶えることになった。

 日本馬Vの期待を背負い、大トリに登場したディアドラは直線追い上げるも2着。道中は中団5番手で脚をため、直線は外を選択。懸命に脚を伸ばしたが、前もなかなか止まらない。最後は勝ち馬に1馬身差まで詰め寄るのが精いっぱいだった。「サングレーザーの後ろを追走しました。その後、スピードを上げてゴールまで走り、全力を出しました」。ルメールは必死に勝利を目指した紅一点の頑張りをねぎらった。

 結果として展開に泣かされた。橋田師は「仕上がり、体調はドバイの時よりも良かった。ゲートも出て道中の位置取りも良かったが、少頭数でペースが落ち着いて差し切れませんでした」と回顧。悔しい敗戦となったが、「この馬の持ち味を発揮してくれた。あの位置から、よくあそこまで差を詰めてくれました」と人馬の健闘をたたえた。

 今年はドバイターフ3着同着と、超一流の牡馬相手でも存在感を見せた。「これで海外では3着、2着だから。次は1着を獲りたい」と指揮官。5歳を迎える来年こそ、世界のビッグタイトルを獲りにいくつもりだ。

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