“10冠ベイビー”テイエムオペラドンは麻布大学で乗馬に、浜田師「もっと頑張りたかった」

2018年12月13日(木) 18:01

父テイエムオペラオー、母テイエムオーシャンという血統のテイエムオペラドン(写真は2017年京都ハイジャンプ出走時)

 平地、障害と渡り歩いた10冠ベイビー・テイエムオペラドンが引退し、大学で乗馬になることとなった。

 父はGI7勝のテイエムオペラオー、母はGI3勝のテイエムオーシャンテイエムオペラオーが1年間に8戦して無敗の“グランドスラム”を達成した翌年、テイエムオーシャン桜花賞秋華賞を制覇し、牝馬二冠を達成した。そんな配合とあってファンからも注目を集めたテイエムオペラドンは、2011年秋に新川恵厩舎からデビュー。8戦目で初勝利を挙げ、13年春には厩舎解散に伴い浜田多実雄厩舎が引き継いだ。

「テイエムさんの良血馬なので、平地でいいところまでいけたらと思っていました。500万下を勝てそうな感じもありましたが、オーナーのお考えもあって障害へ向かいました」(浜田師)

 5歳で障害入りすると、すぐに2戦目で勝ち上がった。特に福島コースは得意で、5戦して2勝、2着3回と連対率100%。

「福島に重賞レースがあればなぁって思うほどでした。年末の中山大障害を目指して、春から考えてローテーションを組んでいたんです。ところが前走後、短期放牧から帰ってきて調教をはじめると、ちょっと異常を感じ、エコー検査をしたら屈腱炎が判明したんです。それで引退することになりました。もっと頑張りたかったですね……」

 昨年の中山大障害は6着。今年は絶対王者オジュウチョウサンが不在とあって、さらに気合いが入っていたことだろう。浜田師は幾度か「もっと頑張りたかったです」と無念さを滲ませた。

「オーナーの『引退後はきちんとした所で余生を』という意向もあり、引退後は麻布大学で乗馬になる予定です。脚元のことがあるので、少し休んでからになると思いますが、がんばってほしいですね」

 2000年代初頭、競馬界を彩った2頭による夢の配合。重賞制覇の夢は志半ばで絶たれたが、これからは学生たちに愛されて第2の馬生を歩むことだろう。

(取材・文:大恵陽子)

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