【有馬記念】大竹師待望のG1初制覇 「大きなハードル越えられた」

デイリースポーツ

2018年12月24日(月) 06:00

 池添と抱き合い喜ぶ大竹師(右)

 「有馬記念・G1」(23日、中山)

 3番人気の3歳馬ブラストワンピースが力強く抜け出してV。多彩なメンバーがそろったグランプリを制し、待望のG1初制覇を飾った。鞍上の池添は単独トップとなる有馬4勝目。大竹師はうれしいG1初制覇となった。2着に1番人気レイデオロが入り、3着が9番人気のシュヴァルグラン武豊騎乗で話題を集めた、“障害の絶対王者”オジュウチョウサンの果敢な挑戦は9着に終わった。

 待ちに待ったG1初制覇だ。開業10年目の大竹正博調教師(48)=美浦=にとって、今回が23回目のG1挑戦。これまでG2・3勝、G3・6勝、G1では15年オークスの2着(ルージュバック)が最高だったが、念願のビッグタイトルに手が届いた。「ようやく大きなハードルを越えられた。表彰台では見たことのない景色を見ることができてうれしかったです」と勝利の味をかみしめた。

 「競馬の縁を感じますね」。今回は平成最後の有馬記念。大竹師は平成最初の有馬記念覇者イナリワンが所属した、鈴木清厩舎で競馬人としてのキャリアをスタートした。さらに、父の大崎昭一元騎手のG1初制覇も67年有馬記念カブトシロー)。「初めてのG1が父と一緒になるとは」と感慨深げにうなずく。

 大崎元騎手は79年にもグリーングラスで勝利を挙げている。「父がケガから復帰した時のこと。中野先生(隆良調教師)から騎乗依頼を受け、うれしそうだったことを覚えています」と笑顔で当時を振り返った。

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