【地方競馬】キタサンミカヅキに北島三郎オーナーも歓喜 アフター5スター賞を3連覇

デイリースポーツ

2019年08月28日(水) 23:45

キタサンミカヅキに乗って3連覇の喜びを表現する森泰斗=大井競馬場

 「アフター5スター賞・S3」(28日、大井)

 開催最終日の11Rで行われ、キタサンミカヅキが3連覇を達成。1番人気の期待に応えて、中団待機から直線で鋭く伸びた。先に抜け出した5番人気のキャンドルグラスが首差の2着に入り、外から追い込んだ3番人気のサブノジュニアがさらに首差で続いた。なお、優勝馬は「第30回テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3」(9月12日・浦和)と「第53回東京盃・Jpn2」(10月2日・大井)の優先出走権を獲得した。

 史上初の3連覇だ。キタサンミカヅキが、森泰斗の右ムチに応えて偉業を達成。北島三郎オーナーも笑顔で鞍上を出迎えると、ガッチリと両手で握手を交わして「ありがとう」とねぎらった。

 不安を抱えたなかでの勝利だった。ゲートが開くと、2017年に3着、18年は2着のアピアがハナに立った。先行馬たちを見ながら、ミカヅキは6番手。4角を迎え、アピアが逃げ切り態勢に入っても、ミカヅキは離れた6番手のまま。だが、そこから王者が底力を見せた。目覚めたように、外から末脚を繰り出す。残り100メートルを過ぎてキャンドルグラスが先頭に躍り出たが、ゴール寸前で差し切った。

 森泰斗も胸をなで下ろす。「反応が悪くて、あまり手応えがなかった。3連覇というのは、なかなかできない。この馬はすごいと思う」と9歳馬に敬意を表す。佐藤賢師も「万全ではなかった。いつもなら楽に差し切るが、よく頑張ってくれた」と目を細めた。今後は「順調ならば」という指揮官の条件付きで、東京盃へ向かう。もちろん、その結果次第では、JBCスプリント・Jpn1(11月4日・浦和)制覇の夢が膨らむ。

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