一騎打ちを制したチュウワウィザードがJpnI初勝利/JBCクラシック回顧(斎藤修)

2019年11月05日(火) 18:20

接戦を制したチュウワウィザード(写真奥、撮影:高橋正和)

 道中、それぞれ進んだ位置は違っても、人気を集めた2頭、チュウワウィザードオメガパフュームは、2000mもの距離を走ってほとんど同時にゴールするのだから、馬の能力というのは素晴らしい。

 久々に的場文男騎手に戻ったシュテルングランツが単騎で逃げるのだろうと思って見ていたが、スタートダッシュがあまりよくなかった。前走同様抜群のダッシュを見せたのが、外枠に入ったワークアンドラブ笹川翼騎手シュテルングランツの様子をうかがいながら、行けそうと判断してハナを取りきった。

 前半1000m通過が62秒9で、後半が63秒2だから、レース全体ではまったくの平均ペース。しかし前半そのペースをつくったワークアンドラブは、後半64秒8とかかって走破タイムが2分7秒7だから、自身のつくったペースはやや速かった。ただ能力上位の馬を負かそうと思えばそれは仕方ない。

 一方で、縦長の4番手を追走したチュウワウィザード、2コーナーを回るまで9番手だったオメガパフュームにはかなり楽なペース。それゆえ直線は2頭による瞬発力勝負。写真判定は目盛1つほどの差でチュウワウィザードが先着していた。

 地方の小回りコースの経験がなかったオメガパフュームはさまざまに不安が言われたが、交流重賞はメンバーの力差があるため、特に長めの距離になると馬群が密集することがない。それゆえ、負けはしたものの、慣れていない小回りでも無難にレースを運んで能力を発揮することができた。

 地方最先着の3着に入ったセンチュリオンは、向正面中間からペースが上がってもチュウワウィザードにぴたりとついていって、あわやと思わせた。しかし直線では振り切られて4馬身差。2強以外の中央馬に先着したということでは、中央時代に重賞(マーチS)勝ちがある実力を示した。

 ゴールドドリームルヴァンスレーヴクリソベリルら、この路線のトップクラスが抜けたメンバーで争われたが、一騎打ちとなったチュウワウィザードオメガパフュームは、この先のチャンピオンズC東京大賞典で、あらためて頂点を争うであろう能力を見せた。

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