【ジャパンC予想】 軸馬不在、乗り替わり、雨予報…今年のJCは波乱要素だらけ!? 「穴の万哲」がオススメする“とっておき”の3頭とは?/JRAレース展望

2019年11月22日(金) 19:32

小田記者がオススメする3頭のうちの1頭、ムイトオブリガード。勝てば、アルゼンチン共和国杯からのJC制覇は08年スクリーンヒーロー以来となる。(撮影:下野雄規)

 今年のジャパンCには頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか? 古馬陣の「核」ともいうべきアーモンドアイリスグラシュー凱旋門賞組も不在。人気になるべきGI馬レイデオロワグネリアンは勢いを欠くうえ、騎手が乗り替わりで参戦。

 さらに東京は、金曜〜日曜まですべて「雨予報」の気象会社も。先週の東京スポーツ杯2歳S(コントレイル)で驚異的なレコードが飛び出した芝状態のままなら、今年のジャパンCも高速決着は間違いなかったところですが、当日の日曜午後にはどんな馬場状態になるのでしょう?

 少々の雨なら今の東京の芝は影響なしと読むべきかもしれませんが、判然としない馬場状態も混戦模様に拍車をかけそうな雲行きです。

 レイデオロは昨年の有馬記念(2着=稍重)を見ても多少の道悪はOKですが、どうしても前2戦の敗戦内容が引っ掛かります。ワグネリアン皐月賞(7着=稍重)が湿った馬場にも泣いた形。軽い切れが武器のディープ産駒。良馬場がベストなのは確かでしょう。

 馬場渋化、スタミナ寄りの舞台設定とみて、穴馬券に組み込みたい馬は3頭。まずはスワーヴリチャード。昨春の金鯱賞(1着)など、稍重で好走例多数。現状は持続力で勝負するパワー型。4コーナーのペースアップに対処できなかった天皇賞・秋(7着)を見る限りは400m延長で真価発揮の場。ベストの東京での今年最終戦とあれば、全力投球は明白。

 ムイトオブリガードは、道悪巧者多数のルーラーシップ産駒。確かに芝でレコード勝ちもありますが、もともとダートを使っていたようにパワー馬場の適応力はあります。ルメールとの再コンビで穴人気になる可能性もありますが、それでも手が出せないほど人気が沸騰することはないはずです。

 もう1頭、7歳のシュヴァルグラン。海外遠征帰り初戦、高齢馬が弱いジャパンCの傾向からは飛びつけませんが、スタミナ勝負になったときの経験値はやはり捨てがたいです。推定人気は4〜7番人気(読みにくいですが…)なら押さえる価値は十分あります。
(文=スポーツニッポン記者・小田哲也)


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