【有馬記念予想】 アーモンドアイに不安材料は皆無!? 降雨次第で変わる相手候補の狙いどころとは?/JRAレース展望

2019年12月20日(金) 19:33

有馬記念当日の雨予報を味方につけたいスワーヴリチャード。渋った馬場を苦にしなかったジャパンCからGI連勝となるか(撮影:下野雄規)

 その昔、古馬のトップクラスが天皇賞・秋ジャパンC有馬記念と秋のGIを3連戦するのが当たり前だった時代は、ラストレースの有馬記念は余力の有無が馬券検討の大きなファクターだった。しかし今では、ローテーションが多様化し、管理技術も向上したので、出てくるからには万全と判断できる。海外帰りの成績も決して悪くない。

 オーストラリア遠征から帰ってきたリスグラシュー、フランス遠征から帰ってきたキセキフィエールマンに関して、状態面のマイナス要素はほとんどないと考えていいだろう。それよりも有馬記念に対する適性を純粋に判断したほうがいい。

 アーモンドアイは香港遠征回避の原因となった熱発の影響、中山コースへの適性など不透明な部分も多い。ただ、秋1走で臨むローテーションは理想的で、追い切りの動きを見るかぎり状態面の不安はない。そもそも秋緒戦の天皇賞・秋は体調八分で先を見据えた仕上げだった。前走以上の状態で出てくるのは間違いない。

 2014年以降、中山競馬場は馬場の性質が変わり、以前よりも馬場が綺麗に保たれるようになった。そのため、上がりが速くなるケースが増えた。前が止まりづらくなった影響か、有馬記念は先行馬の流れ込みが増え、オルフェーヴルゴールドシップのような豪快なマクリは見られなくなっている。

 サドラーズウェルズ、ロベルト、リボー系、ドイツ血統といったかつて有馬記念に強かった重厚な血統よりも、軽い血統にシフトしている印象だ。ステイゴールドよりもディープインパクト、そしてロードカナロアのようなスピード血統でも配合次第ではこなすだろう。

 昨年は雨の影響で、馬場コンディションは稍重。ブラストワンピースレイデオロの差しが決まった。馬場が悪くなると、前が止まって差しやすくなる。今年は当日に一時、雨の予報が出ている。どの程度降るのか現時点では把握しづらいところだが、雨量によっては差し馬の出番もあるだろう。

 アーモンドアイは以前とは違い、自在性が出てきたので、先に行くのが有利と見れば先に行き、差し有利と見れば控える戦法に出るだろう。ルメール騎手にとって難しいレースではない。3歳時にシンザン記念で稍重をこなしているので、よほど馬場が悪化しない限り、しっかり能力を出し切れるはずだ。

 雨が降って有利なのはサートゥルナーリアスワーヴリチャード。不良馬場の菊花賞を勝ったキセキ、重馬場の秋華賞で2着となったリスグラシューも道悪は苦にしない。ローテーション的に最も実績があるのは菊花賞から直行してきた馬。過去10年間で[4-1-1-5]、菊花賞勝ち馬に限ると[3-0-1-1]という好成績だ。今年はワールドプレミアがこれに当てはまる。2014年以降、ディープインパクト産駒が2勝しているというデータも追い風だ。
(文=栗山求)

ただ今、ウマい馬券では今すぐ使える500ポイントを期間限定でもれなくプレゼント中。また有馬記念企画では、現役メジャーリーガーの田中将大選手やお笑い芸人の千鳥ノブ、オートレーサーの森且行など、バラエティ豊かなタレントが有馬記念を大予想中! ぜひ予想の参考にしてみては?

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す