タガノビューティーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2020年01月03日(金) 14:00

終いの切れ味はなかなかのものがあるタガノビューティー(写真内、撮影:井内利彰)

 昨年末からの調教スケジュールを明記すると、12月29日が全休日。よって、年末最後の追い切りは12月31日に行った厩舎が多い。また年明けは1月1日が全休日で、2日が馬場開き。ここは全休明けになるが、5日のレースのために追い切りを行った厩舎は多数あるので、そこの賛否についてはいろんな意見がある。

 ただ、最も追い切りが多かったのは1月3日。6日のレースを使う馬にとっては適度な間隔での追い切りになるし、翌週以降のレースを使う馬にも金曜追い切りは適当といってもよいだろう。ただし、次週は3日間開催ということもあるので、4日に追い切りを行う厩舎も出てくるだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 1月2日。全休明けということもあり、Cコースよりも坂路での追い切りを選択する馬が圧倒的に多かった。一番時計はアスタースウィング(栗東・中竹和也厩舎)の4F50.7秒。この時計自体は先週とほぼ同じなので、馬場状態には変わりがないといってもよいだろう。ちなみに先週の馬場はほぼ基準時計通りなので、さほど時計が出やすい馬場状態というわけではない。

 そんな中で、4F52.6〜3F37.8〜2F24.2〜1F12.0秒という素晴らしい時計で動いたのがギベオン(栗東・藤原英昭厩舎)。グレートウォリアーとの併せ馬だったが、どちらもゴール前でさほど手が動かなかったにもかかわらず、この数字をマークしている。2F24.2秒はこの日の一番時計であり、後半の脚力はさすがといったところ。

 3日。一番時計は4F50.4秒のフリーフリッカー(栗東・安田隆行厩舎)。テンが13.1秒で入り、2F目が12.0秒。3F目も12.0秒を持続したが、最後は13.3秒まで失速した。さすがにテンから飛ばしすぎると最後は止まってしまうが、これは普通のこと。馬場差を検討するにあたっては、こういった追い切りがあると判定しやすい。

 先週の馬場差は「-0.1秒」。年末年始に雨が降ったこともあってか、2日と3日に降雨はなかったものの、先週よりは少しだけ時計が出にくい馬場状態。よって、馬場差は2日、3日とも『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 1月2日。追い切りは少数だったし、6Fからしっかり時計を出すという追い切りも少なかった。ゆえに馬場状態の判定は難しいところだが、走っているフォームなどを見ても、悪い馬場という印象はない。

 3日。前日とは一転し、通常の水曜日とほぼ同じくらいの追い切り頭数。冒頭にも記したように、次週以降の1週前追い切りを行った陣営も多く、タガノビューティー(栗東・西園正都厩舎)はシンザン記念(1月12日・京都芝1600m)に向けた追い切りを行っている。

 朝一番、グラウクスとの併せ馬で道中は併走。外からプレッシャーを受ける形で走っていたが、折り合いを欠くこともなく、スムーズに走れている。最後の直線は内から追い比べを制して、ゴールではハナかクビは先着したような状態。時計は6F84.0〜5F69.2〜4F53.8〜3F38.9〜1F11.6秒と全体の数字は少し遅くなったが、終いの切れ味はなかなかのもの。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。時計の出方としては、先週とあまり変わりない印象がある。よって、今週の馬場差は2日、3日とも先週と同じ『-0.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は追い切りを確認できなかった。一応、今週の馬場差は2日、3日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場での追い切り頭数は、少なくはないが多くもない。時計の出方としてはごく標準的といった感じがする。馬場差としては、先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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