【勝負の分かれ目 東京新聞杯】仕掛けながら待ったデムーロ騎手の好騎乗で、プリモシーンがマイル重賞3勝目

2020年02月09日(日) 18:40

マイル重賞3勝目を飾ったプリモシーン(撮影:下野雄規)

 人気の一角、2番人気のヴァンドギャルドが出遅れ、スタンドがどよめいた。が、内の2番枠からの発走で、ペースもさほど速くなかったのですぐリカバリーして中団に取りついた。

 それを尻目にモルフェオルフェがじわっとハナに立ち、クルーガーレイエンダサトノアーサーらがつづく。

 横山典弘の13番クリノガウディーも内に入ってきて、楽に好位を進んでいる。

 そこから2馬身ほど離れた中団の内に、ミルコ・デムーロプリモシーンがいる。「すごい手応えがよかった。ずっと乗りたかった馬。道中の流れは完璧でした。自信がありました」とデムーロ。

 プリモシーンの2馬身ほど後ろの外には1番人気のレッドヴェイロンがつけている。

 3、4コーナーで先頭のモルフェオルフェが後ろとの差をひろげ、直線へ。

 ラスト400mを切ったところで、クルーガーレイエンダが併せ馬の形で伸び、モルフェオルフェをかわした。一方、サトノアーサーが伸びつづけたことにより、プリモシーンの前方がクリアになった。手を動かして仕掛けながらスペースができるのを待ったデムーロの冷静なエスコートにより、プリモシーンはスムーズに加速をつづける。内も外も伸びる馬場状態だったので、直線で馬群が比較的バラけることを、デムーロは見越していたのだろう。

 ラスト200m。内から伸びてきたクリノガウディーと、クルーガーレイエンダが激しく叩き合う。その外からプリモシーンが素晴らしい脚で伸びてくる。「この馬は最後の脚が切れる。能力が高いですね」

 そう話したデムーロの叱咤に応え、プリモシーンが半馬身抜け出し、先頭でゴールを駆け抜けた。キャリア14戦で、これが通算4勝目。フェアリーステークス関屋記念につづくマイル重賞3勝目となった。

(文:島田明宏)

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