ダイアトニックなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2020年02月20日(木) 14:25

阪急杯へ向け素晴らしい加速力を見せたダイアトニック(撮影日2月18日、撮影:井内利彰)

 今週の栗東は18日が調教開始時刻にはうっすらと雪が積もっており、最初の30分くらいは吹雪くような状態で調教が行われていた。とはいっても、陽が昇ってくると天気は回復。19日も20日も雪の影響を受けることはなく、各馬の追い切りは行われている。

 20日が調教開始時刻で0℃。この時季なら当然の気温だが、このところは暖かくなったり寒くなったりと寒暖の差が大きい日が続いているような気がする。

【坂路/4F51.9秒】
 2月19日。一番時計はサフランハート(栗東・北出成人厩舎)の4F49.7秒。49秒台はこの馬しかいなかったものの、4F50秒台は12頭と先週の水曜日よりも増えている。4F51秒台の前半をマークした頭数も多く、先週よりも時計の出やすい馬場状態だったという判断をすべきだろう。

 中山記念(3月1日・中山芝1800m)の出走を予定しているインディチャンプ(栗東・音無秀孝厩舎)は同厩舎でフェブラリーS(2月23日・東京ダート1600m)に出走予定のサンライズノヴァとの併せ馬を予定していたが、こちらが先行していたこともあり、相手が追いかけてくる形。13.7秒、12.5秒というラップで飛ばしていき、後半を11.7秒、12.3秒とまとめては後ろが追いつくわけもない。とにかくこの馬の素晴らしいスピード能力を見ることができた、そんな追い切りだったのではないだろうか。

 20日。一番時計は2回目のハローが終了した時間帯に追い切ったダイアトニック(栗東・安田隆行厩舎)。阪急杯(3月1日・阪神芝1400m)の出走を予定しており、その1週前追い切りだったが、スワーヴシャルルを追いかける内容。相手も動いて止まらないスピードで駆け抜けていったこともあり、最後は追いつかなかったが、時計は4F50.4〜3F36.4〜2F23.6〜1F11.7秒。後半は11.9秒から11.7秒の加速なので、全く問題ないし、むしろこの加速力には最大級の評価をすべきだと思う。

 先週の馬場差は『-0.4秒』。いよいよ重賞クラスの馬が強い負荷の追い切りで速い時計が出ているということもあるだろうが、馬場状態も走りやすいのは間違いない。よって、今週の馬場差は19日、20日とも『-0.7秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 2月19日。先週は時間の経過で馬場状態が少し変化している印象もあったが、今週は朝一番から調教終了直後まで時計の出方はほぼ同じに思えた。4Fで50秒を切る頭数も多くいたが、その中ではグランドボヌール(栗東・鈴木孝志厩舎)。前半よりも後半のスピード乗りがよく、4F49.1秒。馬場の外目を通ったにもかかわらず、3F36.5秒も速いし、スピードの持続力はなかなか。

 2月20日。馬場状態は前日とほぼ変わりない。時間帯による変化もないし、10時前の時間帯でブライトクォーツ(栗東・荒川義之厩舎)が6F78.6秒。13秒台を6F持続する、素晴らしい走りを見せている。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。今週も先週同様に速い時計が出やすい馬場なので、19日と20日ともに先週と同じ『-1.0秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は19日に追い切りがあったが、時計の出方は決して悪くない。よって、馬場差に関しては『±0.0秒』で19日、20日とも記録している。

 ポリトラック馬場での追い切り頭数は先週に比べると少なくなっている。ただ、フェブラリーSに出走予定のタイムフライヤー(栗東・松田国英厩舎)のように、しっかりと速い6F時計を出している馬も多い。馬場差は、先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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