【京都牝馬S】ドナウデルタと有終を…64歳・久保助手 定年前最後の重賞へ

デイリースポーツ

2020年02月21日(金) 06:00

 ドナウデルタの体を丁寧に拭く久保助手(撮影・石湯恒介)

 「京都牝馬S・G3」(22日、京都)

 2月末で定年を迎える久保卓也助手(64)=栗東・石坂正=が、京都牝馬Sにドナウデルタを送り出す。フジヤマケンザンアグネスワールドヴァーミリアンなどを手掛けた腕利きで、還暦をとうに過ぎた今でも積極的に調教騎乗を行う仕上げ人だ。自身のキャリア最後となる重賞タイトルを、鮮やかに仕留めてみせるか。

 今も調教をバリバリこなす64歳のレジェンドが、2月末で定年を迎える。ドナウデルタで臨む京都牝馬S。「これが最後と思うと、寂しい気持ちはあるなぁ」。腕利きとして知られる久保助手が感慨深げに話した。

 家の隣に同志社大学馬術部の厩舎があった縁から、中学1年生の時に初めて馬にまたがった。「18歳でこの仕事に就いてね。長そうで短かった。1年がアッと言う間に過ぎるのが競馬やから」。馬一筋だった。

 香港国際Cを制したフジヤマケンザン、英仏G1勝ちのアグネスワールド、ダート王ヴァーミリアンなどを手掛け、札幌を除くJRA9場で重賞を勝った。「フジヤマケンザンは周りから走ると思われていなくて。手を掛ければ掛けるほど良くなる、化けた馬だった。アグネスワールドのアベイ・ド・ロンシャン賞もうれしかったなぁ。コースにハロン棒がないから、前日に森調教師とユタカと俺で下見をしたんだ」と思い出を振り返った。

 「当時は“日本馬が何をしに来たんだ?”って目で見られた。それが今はライバル扱いされている。日本の競馬は発展したなと思う」。時代は変わった。それでも、馬と接する姿勢は変わらない。「一頭一頭、性格が違う。どう向き合うかが大事。苦労もあったけど、楽しさもあった」と笑う。

 自身最後の重賞挑戦に、「休ませるたびに馬がパワーアップしていて、やっと本格化してきた。千四がベスト中のベスト。楽しみやね」と意欲。最高の“締め”で完結させる。

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