【地方競馬】ラストライド近づく64歳・森下博騎手が自身の最年長勝利記録を更新 「馬から離れるのは無理」

2020年03月05日(木) 10:25

自身の日本最年長勝利記録を更新した森下博騎手(撮影:高橋正和)

 4日に行われた川崎競馬第9R・C1三 四(ダ1500m・12頭)は、好位のインで進めた森下博騎手騎乗の5番人気マイネルミシシッピ(牡5、川崎・八木正喜厩舎)が直線で前を行く各馬を差し切り、最後は3番人気アルチレイロ(セ6、川崎・山崎尋美厩舎)に1.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分36秒0(稍重)。3着にはクビ差で1番人気ミスターホウジュ(牡4、川崎・高月賢一厩舎)が入った。

 勝ったマイネルミシシッピの鞍上・森下博騎手は、昨年1月31日の川崎・多摩川OP(トキノパイレーツ)以来約13ヶ月ぶり、地方競馬通算2676回目の勝利で、自身の持つ日本最年長勝利記録を更新した。森下騎手は1955年5月4日生まれの64歳(10ヶ月)。3月末付での引退が発表されており、地元川崎での今週の開催(6日まで)がラストライドとなる予定。

【森下博騎手の談話】
(ゴールの瞬間はどんな気持ちでしたか?)
「気持ちよかったです。4コーナー回ったときに離されたんですが、叩いたら伸びたので、これは変わるなと思いました。馬のデキが良くて、位置取りもいいところを取らせてもらったし、最後は余裕がありました」

(記録の更新は意識されてましたか?)
「意識はしてませんが、最後に何とかという気持ちだったので、勝てて最高でした。力はあるんですが、なかなか仕上げの難しい馬で、今日は完璧にできていたと思います」

(この川崎開催で引退なんですね)
「そうです。金曜の8Rが最後です。それも勝とうと思ってます」

(引退を前にしたお気持ちは)
「寂しいという気持ちはないですね。もう、体が厳しいので、それをどうにかケアしながら乗ってるので。無事に、最後まで納得のいく競馬ができれば、そういう気持ちです」

(免許の更新をせず引退を決めたのはいつですか?)
「去年から決めていました。怪我をして、体がキツくなって、もう無理だなと。一日2頭も乗ったら体ががたがたになるので、これはもうやめた方がいいなと。ヘルニアと頸椎をやっているんで、(体の)あちこちに来るんです。調教はまあできるんですけど、競馬は後のケアが大変なんです」

(引退後は?)
「厩舎で調馬師(調教助手)をしながら馬の世話をする勉強をして、乗れるうちは調教も手伝って。何しろ馬から離れるのは無理です。将来的には厩務員になろうと考えています。皆さんの前でパドックで馬を引くときは変装しますので(笑)」

(無観客で引退というのは)
「寂しいですね。でもこういう状況ですから、競馬ができただけありがたいと思います。皆さま、インターネットとかで応援して下さっていると思います。引退式の時に皆さまに会えることを願ってます」

 なお、現在無観客競馬を実施している関係で、当初予定の競馬場内イベントは中止か延期となっており、森下騎手の引退セレモニーは4月13日からの川崎開催で実施する予定となっている

(取材:高橋正和、編集:netkeiba)

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