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【札幌記念予想】 攻略のカギは開催初週となるCコース!? 展開的に有利に働きそうな穴候補とは？/JRAレース展望

2020年08月21日(金) 18:33

前々走の新潟大賞典では10番人気の低評価を覆して重賞初制覇したトーセンスーリヤ。人気落ちなら積極的に狙いたい1頭(写真は18年富良野特別時。撮影：高橋正和)

　ドレッドノータス、トーセンスーリヤ、トーラスジェミニあたりが逃げ候補ですが、やはり前走の函館記念でも先手を取ったトーラスジェミニが主張する形に。それにトーセンスーリヤが続き、札幌2000mのコース形態を考えても、極端にスローに落ちるとは想像しにくいです。

　この頭数だけにどのポジションからでも展開面の不利はなさそうで、Cコース使用の初週だけにロスなく運んだ馬が有利になりそうです。

　では、各有力馬の解説をしていきましょう。まずはラッキーライラック。前走の宝塚記念は明確な敗因のある大敗で、良馬場かつCコース開幕週のここならば巻き返してくる可能性は非常に高そうです。最終追い切りでも猛時計を叩き出しており、北海道シリーズとの相性も良さそう。人気するものの無理に逆らえない1頭で、枠次第では楽勝ムードまでありそうです。

　続いてノームコアですが、前走の安田記念は非常に見どころのあるレース内容で、牡馬相手に大善戦の4着でした。過去の愛知杯の走りを見ても2000mへの距離延長も対応可能で、GI級のメンツにしては相手関係も厳しくないここは通用可能です。相手上位の1頭には取り上げたいところで、仕上がり自体もまったく問題なさそうです。

　アドマイヤジャスタの前走は速い流れを早めに動いていく競馬で、斤量54キロの恩恵はあったものの、価値のある勝利でした。ただ、今回は相手関係が強化されるうえに斤量57キロでのレース。ペースも前回以上に落ち着きそうなので、評価が非常に難しいところです。前走の走りで人気もしそうなここは印を落としたいところで、相手の押さえまでが妥当でしょう。

　ブラックホールの前走・ダービーは適性外のコースでのレースを考えると仕方のない敗戦で、ベストの札幌中距離に替われば古馬相手にも通用すると思われます。ただし、時計が掛かるほど良いタイプで、Cコース開幕週に加えて良馬場での競馬は微妙です。勝つまでのパンチ力も正直感じられず、相手に加えたい1頭という評価です。

　前走の札幌日経OPは2600mの距離適性を最大限に生かす競馬で、北海道シリーズとの相性も抜群なのがポンデザール。とはいえ、今回はGI級のメンバーが揃う一戦で、斤量55キロで厳しい条件を考えると、勝ち切れるだけのイメージも湧きません。もちろん、相手には入れたい1頭ですが、良くて2、3着のイメージです。

　一方、トーセンスーリヤですが、前走の宝塚記念は直前の雨が大きく影響する敗戦で、極端なペースだったことを考えると、決して力負けではなかったと思います。今回は、距離短縮かつ楽に先行できそうなメンバー構成であることを考えると、ここはチャンス。理想は2走前のようにロスなく運ぶ競馬で、人気も手頃なここは強気に狙いたいところ。アタマまで意識できる力のある馬です。

　以上、6頭をジャッジしましたが、トーラスジェミニがそれなりに引っ張って前が平均ペースで流れそうだけに、力のある人気上位馬中心の決着となりそうです。Cコース開幕週だけに当日の馬場チェックは必要で、馬場適性と枠が重要なポイントです。

　そのあたりをしっかりと明確にしたうえでやや力が足りない人気馬の評価を落とし、穴馬2-3頭を絡めて美味しい配当をゲットしたいと考えています。『ウマい馬券』では上記に取り上げたなかで、最も狙い目の◎から最終的な予想を公開する予定です。直近4週で3週プラスと好調だけに、ぜひご期待ください。
(文＝倉本匠馬)


倉本匠馬の最終決断は？
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