【セントライト記念】バビット鮮烈4連勝!鞍上驚く二枚腰 浜田師は菊へ自信

デイリースポーツ

2020年09月22日(火) 09:23

 後続を突き放したバビット(左)=撮影・三好信也

 「セントライト記念・G2」(21日、中山)

 待ってろコントレイル!4番人気のバビットが春の実績馬を一蹴。鮮やかに逃げ切って重賞連勝を決めるとともに、父ナカヤマフェスタとの父子制覇を達成した。勢いは止まらない。世代トップクラスのスタミナと二枚腰を引っ提げ、堂々、ラスト1冠・菊花賞(10月25日・京都)へ殴り込みをかける。

 圧逃劇で破竹の4連勝。4番人気のバビットが、持ち前の勝負根性を生かして重賞連勝を決めた。「ラジオNIKKEI賞はフロック気味に見られていたので、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみにしていたんだ。きょうも相変わらずのスタミナで、しぶとい粘りを見せてくれた」。導いた内田博が誇らしげに胸を張った。

 ゲートが開くと同時に、前回同様の鋭いスタートダッシュ。迷いなく先手を奪い、前半5F62秒6の絶妙なペースに落とし込んだ。直線入り口で後続に並ばれるも、そこからがこの馬の真骨頂だ。

「前回もそうだったけど、4コーナーを回ってからが力強くてスピードに乗ってくれる。馬がそういう走りを覚えているのかな」。鞍上も驚く二枚腰を発揮。最後は2着に1馬身半差をつけた。

 前走V後も半信半疑だったという浜田師の自信は確信に変わった。「前回と違って、周りに意識される立場。それで勝ち切れたので本番が楽しみになりましたね」と成長をかみしめる。

 G3→G2を連勝し、次なる目標はもちろん、G1・菊花賞だ。「きょうは目イチの仕上げじゃなかったし、道中で遊んでいた。もう少し伸びしろはありそうです」と、指揮官はさらなる上積みを口にした。初勝利が今年4月26日という遅咲きが、ラスト1冠奪取へさらに加速度を増していく。

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