【浦和・ニューイヤーC】トランセンデンス重賞初V 森泰斗騎手「楽しみが膨らみました」

2021年01月08日(金) 12:26

ニューイヤーCを制したトランセンデンス(撮影:高橋正和)

 7日、浦和競馬場で行われた第64回ニューイヤーC(3歳・重賞・ダ1600m・1着賞金1200万円)は、中団でレースを進めた森泰斗騎手騎乗の2番人気トランセンデンス(牡3、浦和・小久保智厩舎)が徐々に位置を上げて直線で外から抜け出し、食い下がる1番人気ジョーロノ(牡3、浦和・小久保智厩舎)に3馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分42秒1(良)。

森泰斗騎手
「素晴らしい強い内容で、余裕でした。広いコース向きだと思うので、浦和のマイルの適性に対して不安に思っていましたが、問題なくこなしてくれてホッとしてます。

 特に仕掛けどころなど考えてなく、馬のリズムでいこうと。同厩舎の馬が逃げていたので、そんなに早く仕掛けて行くつもりもなかったんですが、素晴らしい走りであっという間に先頭集団につけました。文句のつけようのない内容で、この先の楽しみが膨らみました。抜け出してからも、馬はまだまだ余裕があるぞという感じで、奥の深さを感じました。

 前走はモノ見したり初コースに戸惑って力を出し切れませんでしたが、良いものも感じていました。それが、今日は確信に変わりました。このレースを勝った馬はその後活躍することが多いので、その馬たちに続けるようにしっかり乗っていきたいと思います。

 (小久保調教師の1500勝は)ピッタリここで決めるあたりは、小久保先生らしい、さすがに持ってるなという感じです。

 少しお客さまに入っていただけるようになったと思ったら、また無観客ということになってしまって悲しい気持ちです。皆で気をつけて、少しでも感染者を抑えて、また賑やかな競馬が戻ってくることを願っています」

小久保智調教師】
「(前走後は)長距離輸送のレースの反動が少しあるのかなという感じで、疲労がありました。

 (前走の)川崎のレースを見たら(小回りの浦和適性は)どうかなという感じがしましたが、調教の動きを見ると操縦しやすそうで、対応できそうだと思っていました。

 レースでは、あんなに外から捲っていくとは思ってなかったですけど、動かしやすそうな馬だと思いました。

 長い距離、広いコースに対応できそうだなと思います。クラシックは大井なので、そちらへ向けていこうと考えています。ランリョウオーとともに、雲取賞へと考えています。ジョーロノはマイル以下かなと思っています。

 (このレースで1500勝達成)本当に皆様のお陰で、感謝しかありません。数字は気にしていないんですが、この先も気を引き締めて頑張らないといけないなと思っています」

(取材:高橋正和、編集:netkeiba)

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