【京成杯】タイソウ鋭伸!パワフルな脚さばき 1週前追い切りで指揮官「モノが違う」

デイリースポーツ

2021年01月14日(木) 06:00

 迫力十分の動きを見せたタイソウ(撮影・石湯恒介)

 「京成杯・G3」(17日、中山)

 厩舎期待のタイソウが13日、栗東坂路を力強く駆け上がり、好仕上がりをアピールした。新馬戦を圧勝した勢いに乗って、一気に重賞制覇をもくろむ。

 真っすぐで深い蹄跡をしっかりと刻み込んだ。タイソウは力感に満ちたアクションで栗東坂路を駆け上がり、大きなストライドでウッドチップをはじき飛ばす。後方の併せ馬を従えるかのような形で、4F53秒6-38秒8-12秒3。パワフルな脚さばきに鋭さを加えて、加速ラップでしっかりと締めた。

 西園師は「先週ビッシリと長めからいっていますから、テンをゆっくり入って上がりを伸ばしました。完歩が大きいので見た目は遅く見えますが、気合をつけただけで(ラスト1F)12秒3ですからね」と頬を緩めた。

 2着に3馬身差をつけてデビュー勝ち。肩ムチ1発で軽々と抜け出した内容は確かに圧巻だった。さらに衝撃的だったのは、栗東CWで6F80秒6-37秒5-12秒2をマークした6日の1週前追い切り。「100メートルほど先にいた2頭をまくり切って、ですからね。これはなかなかできないこと。モノが違う。そう思いました」。調教を見届けた指揮官は、ゾクゾクしたと振り返った。こんな気持ちになったのは、管理馬で11年皐月賞2着、12年のマイルCSを制したサダムパテック以来だという。

 ボルテージは高まるばかりだ。「パワーがあるので、中山の馬場もこなしてくれるでしょう。今度が試金石になりますが、何とかいい結果を残して次へ」と先を見据えている。先週のシンザン記念は同馬と同じモーリス産駒のワンツー決着。その風にも乗って中山の急坂を鋭伸し、クラシックの扉を開く。

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