【大阪杯】古豪カデナ 今年こそ大金星!今季G1で存在感、鮫島駿が一発狙う

デイリースポーツ

2021年03月31日(水) 06:00

 一発の魅力があるカデナ(撮影・石湯恒介)

 「大阪杯・G1」(4月4日、阪神)

 軽視は禁物だ。7歳の古豪カデナが2021年も大阪杯に参戦。20年はラッキーライラッククロノジェネシスダノンキングリーといった実力馬を相手に、強烈な末脚を放って4着に肉薄。展開次第では突き抜けるだけの脚を持っている。鮫島駿との再タッグで、20年以上の結果を残したいところだ。

 20年の大阪杯カデナの馬券を握りしめていたファンは悶絶したのではないか?強敵相手、11番人気の評価を思えば大健闘の4着とも言えるが、もしも直線をスムーズにさばけていれば、大金星も夢ではなかっただろう。

 中竹師が振り返る。「去年はちょっと詰まっちゃったからね。それでも、あの走りが示す通り、舞台設定はいいよね」。特にコースは問わないが「硬くて反発があるような馬場が合う」と解説。ならば、毎日杯で驚異的なレコードが出た今の阪神の芝はマッチする。

 小倉大賞典大阪杯は20年と同じローテ。調整は順調だ。「ここを目標にいい感じで来ています。去年ぐらい走れる状態にありますよ」と指揮官。気配は引き続き良好。激走の準備は整っている。

 今回は、20年アッと言わせた鮫島駿とのタッグ。再び訪れた好機に鞍上も腕ぶす。「去年のあの開催はインが伸びる馬場状態。そこを狙っていました。今回も当日の馬場を見極めて乗りたいです」。20年2月の小倉大賞典で、自身初の重賞タイトルをプレゼントしてくれたのがカデナだった。「誰よりもこの馬の特徴をつかんでいるという自信はあります。馬場や展開がうまくかみ合えば」と静かに闘志を燃やす。

 フェブラリーSで9番人気のエアスピネルを2着へ導くと、先週の高松宮記念でも16番人気のトゥラヴェスーラを4着に。今季のG1で存在感を示してきた24歳の若武者には、何かやってくれそうな雰囲気がある。「勝利はすぐそこまで来ているんですけど…。悔しい思いをしているので、一矢報いたいですね」。末脚一閃。絶好調の手綱で、21年こそ特大の勲章をつかんでみせる。

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