【勝負の分かれ目 日本ダービー】ダービーの勝ち方を知っている福永騎手が結果を出した

2021年05月30日(日) 19:40

激しい叩き合いをハナ差制したのは福永祐一騎手のシャフリヤールだった(撮影:下野雄規)

 第10レースの出走馬が馬場入りするとき急に雨が降ってきた。一時的に雨足が強くなったものの10分も経たずに雨は上がり、第11レースの日本ダービーは、青空の下、良馬場のコンディションで行われた。

 横山武史が騎乗する1番人気のエフフォーリアはゲートから出して行った。絶好位の3、4番手を取ることはできたが、出して行ったぶん、やや行きたがっている。

 福永祐一シャフリヤールは、エフフォーリアより1馬身ほど後ろの外につけた。

 ゆったりとした流れになり、3、4コーナーでも馬群は密集し、あまり密度を下げないまま横にひろがり、直線へ。

 紅一点のサトノレイナスが先頭をうかがう。

 3、4コーナーで自然と後ろに下がる形になっていたエフフォーリアも、直線入口ですぐに前が開き、末脚を伸ばした。

 ラスト400m付近では、外のサトノレイナスと、馬場の真ん中から伸びるエフフォーリアの一騎討ちになるかに見えた。

 ラスト300m付近でエフフォーリアが先頭に躍り出た。そのまま後ろを突き放しにかかる。

 その3、4馬身後ろの馬ごみにいたシャフリヤールも、ようやく進路を確保してスパートをかける。

「ラスト300mぐらいで解放してからの伸びは素晴らしかった。エフフォーリアサトノレイナスが抜けていたのでつかまえるのは難しいかなと思いました。前が止まったわけでもないのに、素晴らしい瞬発力を発揮してくれました」

 そう話した福永は内に進路を切り替え、ラスト100mを切ったところで先頭のエフフォーリアに並びかけた。

 外のエフフォーリアと内のシャフリヤールが激しく叩き合い、鼻面を揃えてゴールを駆け抜けた。

 ハナ差で、シャフリヤールが勝っていた。

「紙一重でした。馬に助けられましたね」

 そう話した福永は、昨年のコントレイルにつづいてダービーを連覇。この4年でダービーを3勝と、勝ち方を知っている名手が結果を出した。

(文:島田明宏)

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