「２歳新馬」（５日、東京）

　注目のダービー候補が躍動した。東京５Ｒ・２歳新馬（芝１６００メートル）は、ディープインパクト産駒のコマンドライン（牡、美浦・国枝）が単勝１・１倍の圧倒的１番人気に応えてＶ。関東圏の２歳一番星に輝いた。ルメールを背に道中は好位馬群を追走。直線に向いて徐々にギアを上げると、残り２００メートルでエンジンが点火してからの末脚が圧巻。逃げ粘る３番人気コンクパール（２着）を並ぶ間もなくかわして３馬身突き抜けた。勝ちタイムは１分３５秒４。９番人気のフェスティヴボスがさらに２馬身差の３着に続いた。

　注目を一身に集めてのデビュー戦。週中から「来年のダービー馬だよ」と話していた国枝師は満面の笑み。「坂下で手応えが良くなくてアリャ？と思ったけど、だんだん（競馬を）分かってくれれば」と合格点をつけた。　鞍上のルメールは「良かった、良かった。まだこれからの馬だと思うけど、きょうは楽勝だったね。距離が延びても問題ないね。２０００メートルぐらいもいい。反応がちょっと遅かった。呼吸もまだきつかった。それでも最後はよく伸びてくれた。レース後の疲れはなかったし、いい勉強になったと思う」と振り返った。