ラプティココ、ギブサンクスS優勝 重賞初挑戦初制覇

2021年08月09日(月) 12:20

 7日に愛国のコークで行われた、牝馬限定のG3ギブサンクスS(芝12F)は、オッズ3.0倍の1番人気に応えてラプティココ(牝3、父ルーラーオブザワールド)が優勝。この結果を受け、ブックメーカー各社は10月16日にアスコットで行われるG1ブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアズS(芝11F211y)へ向けた前売りで、同馬をオッズ11〜15倍の5〜11番人気に浮上させている。

 愛国産馬で、G1独ダービー(芝2400m)など2つのG1を制したラヴァーコや、G2独セントレジャー(芝2800m)勝ち馬ラヴェロンらの姪にあたるのがラプティココだ。

 アンドリュー・キニロンズ厩舎から2歳11月にデビュー。パディー・トゥーミー厩舎に転厩後の今年5月にキラーニーのメイドン(芝8F31y)を4.1/4馬身差で制しデビュー3戦目で初勝利を挙げると、続くLRナースオークストライアル(芝10F)で2着に好走。続いて出走したキラーニーの条件戦(芝11F35y)を制して臨んだのがG3ギブサンクスSだった。

 道中3番手外目を追走したラプティココは、直線に向くと鞍上ビリー・リーが仕掛け、残り500mで先頭へ。最後は、2着に入ったG3ミュンスターオークス(芝12F)勝ち馬サンダーキス(牝4、父ナイトオブサンダー、3.75倍の2番人気)に5.1/2馬身差をつける完勝で、重賞初挑戦初制覇を果たした。

 レース後にトゥーミー調教師は、同馬の今後について、G1ブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ&メアズS以外にも、9月12日にパリロンシャンで行われるG1ヴェルメイユ賞(芝2400m)、10月17日カナダのウッドバインで行なわれるG1EPテイラーS(芝10F)なども、視野に入れていることを明らかにしている。

(文:合田直弘)

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