【小倉記念】ヴェロックス悲願へ軽快 牡馬クラシック活躍馬がまさかの重賞未勝利

デイリースポーツ

2021年08月12日(木) 12:23

 重賞初Vへ闘志を燃やすヴェロックス(撮影・石湯恒介)

 「小倉記念・G3」(15日、小倉)

 悲願の重賞初制覇を目指すヴェロックスが11日、栗東坂路で軽快な走り。3年前にデビュー戦Vを飾った小倉で、何が何でもタイトルを獲りにいく。

 ヴェロックスが力強いフットワークで登坂する。最終追いは栗東坂路で単走。小倉への輸送を控えているだけに、馬なりで4F55秒8-39秒6-12秒0とややセーブ気味のメニューだが、背中も腰周りもシャープに映る。2週前の7月28日に坂路で4F53秒2。さらに1週前には4F53秒8をマーク。2カ月ぶりでも態勢は万全だ。片山助手は「先週までにしっかりと併せ馬も行ってきたので、今週は坂路単走でサラッとやりました。予定通り順調に仕上がっています」と自信を示した。

 5カ月の休み明けだった前走のエプソムCは、デビューからの2戦で手綱を取った浜中にコンビを戻して4着。中団から自身の競馬に徹して、最後までしぶとく食い下がった。「復調のきっかけとなるようなレースはできたと思います。今回は小回りコースを意識した積極的な競馬で結果を残せればと期待しています。デビュー戦にも騎乗していたジョッキーには、いいイメージを持ってレースに臨んでほしいですね」と同助手は言葉に力を込めた。

 皐月賞2着、ダービー、菊花賞で3着。クラシック3冠で、全て馬券圏内に力走した。これほどの実績の持ち主が、よもや5歳夏まで重賞未勝利のままとは誰が予想しただろうか。陣営としても何とか勲章を与えてやりたい思いは強い。「重賞を勝てる実力がある馬なので、トップハンデの57キロも仕方のないところ。あとは最後にもうひと伸びできるかというところでしょう」と片山助手。地力の高さは疑いようがない。あとは、その力通りの結果を残せるかどうかだ。

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