【小倉2歳S】アネゴハダ 芝でも任せとき!新馬戦ダートで圧巻Vから意欲の重賞挑戦

デイリースポーツ

2021年09月01日(水) 07:00

 芝初挑戦で重賞獲りを狙うアネゴハダ(撮影・石湯恒介)

 「小倉2歳S・G3」(5日、小倉)

 ダートの新馬戦を勝ち上がったアネゴハダが、小倉2歳チャンプの座に名乗りを上げた。父キズナも管理した佐々木師が「芝でも走る」と太鼓判を押す好素材。実戦を経験したことで着実に状態は上向き。開催最終週の馬場も味方に、頂点獲りを目指す。

 ダートからの転戦でも侮るなかれ。意欲の芝重賞参戦となるアネゴハダに注目だ。

 ダート1200メートルの新馬戦をV。2番手から最速上がりで一気に抜け出し、勝負を決めた。「ゲートの中がうるさかったけど、あの態勢で出るんだから大したもの。二の脚も速くて器用だよね」。2着馬に4馬身、3着馬にはさらに5馬身の差をつけた圧巻の内容を振り返り、佐々木師の口調も滑らかだ。

 迎える2戦目は芝初挑戦となるが、「新馬戦も芝の方がいいかもと感じていたぐらい。でも、幸くんに先約があったんだ。荒れた馬場もいいと思うから」と指揮官。開催最終週に加え、週末の天気予報が下り坂とくれば高速決着にはならない。力を要し、少し時計のかかる馬場は歓迎だ。

 出来の良さにも胸を張る。「前回は攻め馬を3本しかやっていなかったからね。1回使って実が入ったし、プチプチの体をしている。トモがすごい」とトレーナーは充実ぶりに目を丸くした。

 同馬の父は、師が管理した第80代ダービー馬のキズナ。全調教師の中で最も多くの産駒を手掛け、最多の勝ち鞍を誇るだけに癖や適性は誰よりも熟知している。「芝でも走る」。そのひと言が心強い。

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